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吸血鬼・ヴァンパイア(バンパイア)の種類一覧


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吸血鬼・ヴァンパイア(バンパイア)の種類一覧の概要

吸血鬼とは伝説や民話に登場する、人間や動物の血をすう生き物です。

吸血鬼伝説は世界各地に存在しその地域により、幽霊や妖怪、死者で有ったり、変身の能力を持つものなど様々な特徴があります。

一般的に吸血鬼はドラキュラに代表される、燕尾服の男性で棺おけの中に眠り、蝙蝠や狼に変身し若い女性の生血を吸い、十字架やにんにくが苦手というイメージがあります。

また、残忍な犯罪者なども吸血鬼と呼ばれる事があります。
 
 
 
 
 
 
 
吸血鬼・ヴァンパイア(バンパイア)の種類一覧
名称 説明
吸血鬼のモデルとなった人物
ヴラド・ツェペシュ ワラキア公ヴラド3世(Vlad III)
15世紀ルーマニアのワラキアの領主で、ドラキュラ公、串刺し公などとも呼ばれていました。

反逆者や領内で罪を犯したもの、また敵対するオスマン帝国の兵士を串刺しにして処刑していたことから「串刺し公」と呼ばれ、 その残虐性などから後にアイルランドの作家ブラム・ストーカーにより「ドラキュラ伯爵」のモデルとなり、 吸血鬼ドラキュラのイメージとなりました。
ジル・ド・レイ ジル・ド・モンモランシ=ラヴァル(Gilles de Montmorency-Laval)
ジル・ド・レ、ジル・ド・レエとも表記されます。

15世紀のフランス王国のブルターニュ地方ナントの貴族で、ジャンヌ・ダルクと共に戦った事で有名ですが、 後に錬金術にのめり込み数百から千人もの少年を捉え虐殺や拷問を行ったとされています。

このことでシャルル・ペローの童話「青ひげ」のモデルとなったり、吸血鬼としてのイメージとなりました。
エルゼベエト・バートリ Elizabeth Báthory
エルゼベエト・バートリ、バートリ・エルジェーベトとも表記されます。

16~17世紀のハンガリー王国の貴族で、数百人の領内の娘や貴族の娘などを拷問や残虐な方法で殺害したりしました。
また、自身の美貌を保つため若い娘の生き血の風呂に浸っていたとの話もあります。
このことから後に吸血鬼としてイメージされるようになりました。
吸血鬼の呼び名を持つ殺人犯
ペーター・キュルテン Peter Kürten

「デュッセルドルフの吸血鬼」の異名を持つドイツの連続殺人犯で、9件の殺人と7件の殺人未遂、また数十件の傷害などで起訴され有罪となり、 1932年7月2日にギロチンで処刑されました。
フリッツ・ハールマン フリードリヒ・"フリッツ"・ハインリヒ・カール・ハールマン(Friedrich "Fritz" Heinrich Karl Haarmann)

「ハノーヴァーの吸血鬼」の異名を持つドイツの連続殺人犯で、明らかになっているだけで1919年から1924年の間に24人の若い男性浮浪者や男娼を殺害したとされています。 なおフリッツ・ハールマン本人は48人を殺害したと発言しています

後に起訴され1925年4月15日にギロチンにより処刑されました。
ジョン・ヘイグ ジョン・ジョージ・ヘイグ(John George Haigh)

「ロンドンの吸血鬼」の異名をもつイギリスの連続殺人犯で、被害者の遺体を硫酸で溶かして処分したことから 「The Acid Bath Murderer(硫酸風呂の殺人者)」とも呼ばれました。

ジョン・ヘイグは9名(5名~9名説あり)の殺人を犯し、いずれも遺体を硫酸で溶かして処分しましたが、 警察の調査により硫酸で溶かしきれずに残っていた遺体の一部から殺人が証明され、1949年8月10日に絞首刑で処刑されました。

ジョン・ヘイグは調査中に精神異常者を装うため「被害者の血を飲んだ」などの発言をしたとされています。





血を吸う化け物や妖怪や空想上の生き物
ヴコドラク Vukodlak

ユーゴスラヴィア(セルビア・クロアチア)の吸血鬼で、オオカミの容姿をしています。
ウピオル ポーランドの吸血鬼です。
ウピル ロシアの吸血鬼で子供の血を吸います。またウオピルに似ているとされています。
ウプイリ ロシアの吸血鬼で人の顔をした巨大なこうもりです。
エムプーサ エムプーゼ、エムプサ(Εμπουσα, Empusa, Empousa)

ギリシャ神話に登場する悪魔でメスのカマキリを意味しています。

エムプーサは眠っている男の血を吸ったり、男の旅人を食い殺したりします。
カーリ インド神話に登場する殺戮と破壊の象徴の女神で、血を好み魔族ラクタヴィージャと戦った際には血を吸い尽くして倒したとされています。
吸血巨人 中国の妖怪です。
クドラク Kudlak

スロベニアやイストリア半島に住むスラブ人の伝承に出てくる吸血鬼で、 黒いオオカミの容姿をしています。
ストリゴイ ルーマニアの吸血鬼で赤毛で青い目をしているとされています。また、吸血鬼の総称としても使われています。
スンダル・ボロン インドネシアの女性の吸血鬼で、男性の生き血を吸います。
チュパカブラ Chupacabra、チュパカブラスとも呼ばれています。

プエルトリコ、チリ、アルゼンチン、メキシコ、アメリカで目撃例があるUMA(未確認動物)で、ヤギなどの家畜や場合によっては人間を襲い血を吸うとされています。
チョンチョニー 二枚の大きな翼を持つ妖怪で、深夜に家屋へ侵入し住人を殺害後死体から血を吸血します。
ノスフェラトゥ ルーマニア語で吸血鬼の総称として呼ばれています。
ブルーハ ポルトガルの妖怪で女性の吸血鬼とされています。鳥の姿に変身することができ、空を飛んで血を吸いに行きます。
ペナンガラン Penanggalan
ペナンガル(Penangal)とも呼ばれます。

マレー半島やボルネオ島の伝承に登場する吸血鬼で、空を飛ぶ女性の首の姿をしています。
マナナンガル Manananggal

フィリピンの神話に登場する妖怪で、胎児の血を吸ったり、胎児や赤ん坊を食べたりします。
モルモー モルモ(Μορμώ, Μορμών, Mormō)

ギリシャ神話に登場する吸血鬼です。
ラミア ラミア(Λαμία Lamia)

ギリシャ神話に登場する下半身がヘビの女性の怪物で、ラテン語では女性の吸血鬼を意味する言葉にもなっています。
ラミア ブルガリアの民話に登場するラミアは複数の頭を持つ大ヘビで、若い女性の血を吸っていきている怪物とされています。
ラングスウィル フィリピンの血を吸う妖怪です。
ルガト アルバニアの吸血鬼で霊的な存在とされています。
 

 




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