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中国(中華人民共和国)の領土問題・国境問題の一覧


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2012/09/09 可居礁、蘇岩礁、丁岩礁を追加。

中国(中華人民共和国)の領土問題・国境問題の一覧の概要

領土問題とは国家間である地域の領有についての争いです。
領土問題が発生すると通常は当事国同士で解決を図りますが、解決が困難な場合には国際司法裁判所へ付託することが出来ます。

中国は、日本、台湾、韓国、モンゴル、ロシア(旧ソ連)、インド、ミャンマー、ベトナム、フィリピン、マレーシア、ブルネイなど多くの国々とも領土問題を抱えています。

中国の領土問題には古くからその地域の所属がハッキリしていない場合や、近年になり領土拡大や資源の確保の為から中国が領土を主張した地域もあります。
 
 
 
 
 
 
 
中国(中華人民共和国)の領土問題・国境問題の一覧
名称 説明
台湾 中華人民共和国(中国)の東部にある島で美麗島(フォルモサ)などとも呼ばれています。
中国共産党との内戦に敗れた国民党が台湾の台北に政府機能を移転し、現在も中華民国政府として実効支配しています。
中華民国政府が実効支配している地域は台湾本島のほかに、付属島嶼、澎湖諸島、馬祖列島、烏坵島、金門島、東沙諸島と南沙諸島の一部となっています。
国際法上はサンフランシスコ条約により日本が放棄したままとなっており、アメリカ合衆国の暫定占領地域となっています。
なお、中華人民共和国(中国)は台湾を自国領土としており、中華民国は中華人民共和国(中国)の実行支配地域を自国領土としています。
尖閣諸島
魚釣島
日本、中国、台湾の間で領土問題となっています。現在は日本の領土で日本が領土として実効支配しています。
日本の行政区分では沖縄県石垣市に、台湾は宜蘭県に属すとしています。
1895年1月14日に日本で閣議決定されてから現在に至るまで日本固有の領土でしたが、1970年6月に台湾が、1970年12月に中国が領有権を主張してきました。
尖閣諸島には日本の右翼団体「日本青年社」が灯台を作り後に日本国に移管されたりしています。
また2010年9月7日には尖閣諸島周辺で操業中の中国漁船が、海上保安庁の巡視船に意図的に衝突をし公務執行妨害で逮捕される事件も発生しています。
外蒙古
モンゴル国とトゥヴァ共和国
現在のモンゴル国とロシア連邦のトゥヴァ共和国にほぼ当たる地域で、ゴビ砂漠の北側を指す地名です。
19世紀ごろまで外蒙古のモンゴル国とトゥヴァ共和国は清朝の支配下にありましたが、1911年の辛亥革命が起こった際に独立しました。 しかし中華民国(台湾)は現在も外蒙古の地域が自国領土と主張しています。
また、近年になり中華人民共和国(中国)も自国領土と主張しています。
江東六十四屯 アムール川(黒竜江)の東側にあった64箇所の中国人居留地域です。
清朝とロシア帝国間で結ばれたアイグン条約では>江東六十四屯の地域はロシア領でありがなら、中国人が多かったため清国の管理下におかれました。 その後、義和団事件が起こった際にロシアが進行し占領しました。
現在は江沢民主席とエリツィン大統領時代に条約が結ばれ、中華人民共和国(中国)はこの地の主権を放棄することとなりました。 しかし、中華民国(台湾)は現在も江東六十四屯の地域が自国領土と主張しています。
パミール高原
葱嶺
中華人民共和国(中国)とタジキスタンの間にある標高約5000mの高原です。
かつては清朝が支配していたという理由から、中華民国(台湾)は現在もパミール高原が自国領土と主張しています。
また、近年になり中華人民共和国(中国)も自国領土と主張しています。
ワハーン回廊
ワハーン渓谷
ワハン回廊
アフガニスタンにある回廊地帯で、東西200km、南北15kmの標高4000~5000mの高原です。
西側がアフガニスタン、東側が中華人民共和国(中国)、南がパキスタンとなっています。
1960年代に中華人民共和国(中国)が領有を放棄しました。 しかし、かつては清朝が支配していたという理由から、中華民国(台湾)は現在もワハーン回廊が自国領土と主張しています。
インドのアルナーチャル・プラデーシュ州 中国語では阿鲁纳恰尔邦と表記します。
インド北東部にある地域で、南はインドのアッサム州、北は中華人民共和国(中国)、東はミャンマー、西はブータンと接しています。
アルナーチャル・プラデーシュ州は中華人民共和国(中国)も領有を主張しており、中国の行政区域では西蔵自治区ロカ地区の錯那県、隆子県、墨脱県、察隅県とされています。
ミャンマー北部
江心坡(こうしんは)
現在のミャンマー北部にある地域で、中国の雲南省に属していました。
1960年に中華人民共和国(中国)がビルマの領土として承認し、領有権を放棄しました。 現在のミャンマーの行政区分ではカチン洲の一部となっています。
しかし、かつては清朝が支配していたという理由から、中華民国(台湾)は現在も江心坡が自国領土と主張しています。





南沙諸島(スプラトリー諸島) 東シナ海に浮かぶ100余りの島々で、ベトナム、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、中華民国(台湾)、中華人民共和国(中国)が領有権を主張しています。
現在は中華民国(台湾)、中華人民共和国(中国)、フィリピン、ベトナム、マレーシアが各島を実行支配しています。
西沙諸島(パラセル諸島) 南シナ海に浮かぶサンゴ礁から構成された島々です。
以前は西半分をベトナム共和国(南ベトナム)が、東半分を中華人民共和国(中国)が支配していましたが、 ベトナム戦争中に中華人民共和国(中国)がベトナム共和国の支配する西半分に進行し占領しました。
現在は中華人民共和国(中国)が滑走路や港などを整備し実効支配していますが、ベトナムと中華民国(台湾)も領有権を主張しています。
中沙諸島 東シナ海に位置しており、西沙諸島の東南約100kmの位置にあります。 主にサンゴ礁から構成されており、海洋法条約の島には該当しないとも言われています。
現在は中華人民共和国(中国)、中華民国(台湾)、フィリピンが領有権を主張しています。
東沙諸島 南シナ海に位置しており、東沙島、北衛灘、南衛灘などからなっています。
現在は中華民国(台湾)が実効支配していますが、中華人民共和国(中国)が領有権を主張しています。
中華民国(台湾)の行政区域では高雄市旗津区、中華人民共和国(中国)の行政区域では広東省陸豊市となっています。
カシミール地方 インド、パキスタン、中華人民共和国(中国)の国境付近で、 標高8000mを超えるヒマラヤ山脈やカラコルム山脈に囲まれています。
インド、パキスタン、中華人民共和国(中国)が領有権を主張し、インドとパキスタンは過去に何度か軍事衝突(カシミール紛争)を起こしています。
なお、インドの実行支配地域はジャンムー・カシミール州、パキスタンの実行支配地域はアーザード・カシミール、中国の事項支配地域にアクサイチンなどとなっています。
アクサイチン カシミール地方の一部で、約3万平方キロメートルの地域です。
インドと中華人民共和国(中国)が領有権を主張しており、現在は中華人民共和国(中国)が実効支配しています。
インド側ではラダックと呼ばれています。
中ソ国境紛争 中華人民共和国(中国)とソビエト連邦間の国境問題による紛争です。
1969年3月2日と15日にアムール川(黒竜江)支流のウスリー川にあるダマンスキー島(珍宝島)の領有権をめぐって発生しました。
ダマンスキー島事件、珍宝島事件とも呼ばれています。
1991年の中ソ国境協定によりダマンスキー島(珍宝島)は中華人民共和国(中国)の領土となり、現在は黒龍江省虎林市となっています。
またそれ以外の国境未確定部分(アバガイト島、タラバーロフ島、大ウスリー島)についても、2004年に中露国境協定が結ばれたことにより確定しました。
アバガイト島は中露両国に分割、タラバーロフ島は中華人民共和国(中国)に、大ウスリー島は西半分を中華人民共和国(中国)、東半分をロシア連邦領としました。
中印国境紛争 中華人民共和国(中国)とインドの国境問題による紛争です。
1959年に中華人民共和国(中国)がインドに進行し、カシミール地方の東部のアクサイチン、ラダック、ザンスカール、バルティスターン、アルナーチャル・プラデーシュ州などで先頭となりました。
現在はアクサイチンを中華人民共和国(中国)が実効支配しています。
中越国境紛争
両山戦役
中華人民共和国(中国)とベトナムの国境問題による紛争です。
1984年に中国軍がベトナム側に砲撃したのをはじめに、3度の大きな両軍の衝突が発生しました。
中国軍はベトナム領とされていた老山と者陰山に侵攻し占拠しました。 この占拠は1989年5月頃まで続き、中華人民共和国(中国)とベトナムの関係が回復したことで、中国軍が撤退しました。
可居礁 黄海にある暗礁で、日本海軍の戦艦日向がこの暗礁と接触したことから日向礁とも呼ばれています。
暗礁であるため領土して認められていませんが 韓国政府は可居礁と名づけており、中国と韓国間で黄海の排他的経済水域の紛争の1つとなっています。
蘇岩礁 英語名:ソコトラ岩 (Socotra Rock)、韓国名:離於島、波浪島

東シナ海にある暗礁で、中国と韓国間で東シナ海における排他的経済水域の紛争の1つとなっています。

暗礁であるため領土して認められていませんが韓国政府は済州特別自治道・西帰浦市に所属する島であると主張しています。
丁岩礁 韓国名:波浪礁

東シナ海にある暗礁で、中国と韓国間で東シナ海における排他的経済水域の紛争の1つとなっています。

中華人民共和国が1999年から2002年にかけて調査を行い発見しましたが、韓国海洋水産部が波浪礁と名づけ領有を主張しています。
 

 







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