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イノシシ(猪・豬・いのしし)の種類一覧


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イノシシ(猪・豬・いのしし)の種類一覧の概要

イノシシは鯨偶蹄目イノシシ科に属する動物で、アジアやヨーロッパに生息しています。
現在は移入されたイノシシや、家畜となったブタが野生化し、アメリカ大陸やオーストラリアでも生息しています。

体長は最大で300kgですが、アメリカでは400kg以上の固体も捕獲されています。

見かけによらず身体能力は高く、日本に生息するイノシシでも時速45km以上で走ったり、1m以上の高さを助走なしで飛び越えることもでき、鼻で50kg以上の石などを動かすことも出来ます。

食性は植物がメインの雑食で、果実、タケノコ、地下茎などを主に食べていますが、昆虫やヘビ、場合によっては人家近くまで降りてきて農作物を食べることもあります。

なお、ブタはイノシシを家畜化したもので、ブタを逃がすと再び野生化することもあります。
 
 
 
 
 
 
 
イノシシ(猪・豬・いのしし)の種類一覧
名称 説明
イノシシ
猪、豬、亥
学名:Sus scrofa
ウシ目イノシシ亜科イノシシ科イノシシ属のイノシシです。
ヨーロッパ、北アフリカ、中東、アジアなど広く生息し、アメリカやオーストラリアなどにも移入され繁殖しています。
体長などは生息場所により差がありますが、アメリカでは2.8m、470kgの巨大なイノシシも見つかっています。
平地や低い山地で水場のある草原や森林などに生息し、植物の根や果実、タケノコ、昆虫、ヘビ、沢蟹、ミミズ、鳥、小動物などを食べています。 また近年では人里に下りてきて、農作物を食べることでも問題になっています。
子供のイノシシは茶色と黒のウリ模様をしており、ウリ坊などと呼ばれています。
イノシシには多くの亜種がおり、日本にはニホンイノシシとリュウキュウイノシシが居ます。
  • Sus scrofa scrofa
    Common Wild Boa
    イノシシ属の基本的なイノシシです。ヨーロッパからロシアと移入されたカナダやアメリカに生息しています。
  • Sus scrofa baeticus
    Iberian Wild Boar
    イベリア半島に生息しています。
  • Sus scrofa castilianus
    Castillian Wild Boar
    スペイン北部に生息しています。
  • Sus scrofa meridionalis
    Sardinian Wild Boar
    イタリアのサルディーニャ島、アンダルシア地方、コルシカ島に生息しています。
  • Sus scrofa majori
    Italian Wild Boar
    イタリアの中央部に生息しています。
  • Sus scrofa attila
    東ヨーロッパやカザフスタン、イランなど中央アジア、中東などに生息しています。
  • Sus scrofa algira
    Barbary Wild Boar
    アフリカのマグレブ地方(リビア、チュニジア、アルジェリア、モロッコ)に生息しています。
  • Sus scrofa lybica
    トルコやバルカン半島に生息しています。
  • Sus scrofa sennaarensis
    エジプトやスーダンに生息しています。
  • Sus scrofa nigripes
    中央アジアや中国の天山山脈周辺に生息しています。
  • Sus scrofa cristatus
    Indian Wild Boar
    ヒマラヤ南部、インドからインドシナにかけて生息しています。
  • Sus scrofa affinis
    インド南部やスリランカに生息しています。
  • Sus scrofa davidi
    イラン、タジキスタンに生息しています。
  • Sus scrofa ussuricus
    Manchurian Wild Boar
    中国の旧満州地域から朝鮮半島にかけて生息しています。
  • Sus scrofa leucomystax
    ニホンイノシシ 日本猪:Japanese Wild Boar
    日本の本州、四国、九州、淡路島、小豆島に生息しています。
    体長は110~170cm。体重100~150kg。
    狩猟対象で食肉用として利用され、ぼたん鍋などで食べられています。
    近年では人間の生活地域まで降りてきて、農作物などの被害が出ています。
  • Sus scrofa riukiuanus
    リュウキュウイノシシ琉球猪 Ryuku Wild Boar
    奄美大島、加計呂麻島、請島、徳之島、沖縄本島、石垣島、西表島等の琉球列島に生息しています。
    ニホンイノシシよりも小柄で、体長90~110cm。体重20~70Kg。
    現地ではヤマシシ、ヤマンシー、カマイ等とも呼ばれています。
    全体的に生息数は少なく絶滅が心配されています。
  • Sus scrofa taivanus
    Formosan Wild Boar
    台湾に生息しています。
  • Sus scrofa moupinensis
    中国とベトナムに生息しています。
  • Sus scrofa sibiricus
    Siberian Wild Boar
    モンゴルやロシアのバイカル湖周辺に生息しています。
  • Sus scrofa vittatus
    Banded pig
    マレーシア半島、インドネシア、ジャワ島などに生息しています。





ブタ
学名:Sus scrofa domesticus
ウシ目イノシシ亜科イノシシ科イノシシ属のイノシシです。
イノシシを品種改良や家畜化した動物です。
数千年前から人間の家畜として利用され、主に豚肉などを取るために飼育されています。
イノシシとも交配可能で、豚とイノシシから生まれる仔や混血はイノブタと呼ばれています。
家畜化された豚が逃げ出したりして野生化することもあり、その場合先祖がえりしてイノシシのようになることもあります。
現在の野生のイノシシの85%近くはブタとの混血といわれています。
コビトイノシシ 学名:Sus salvanius
ウシ目イノシシ亜科イノシシ科イノシシ属のイノシシです。
インド、ブータン、バングラディシュに生息しています。
体長50~70cm、体重6~10kgとイノシシの中では最小の種類です。
サバンナに生息し、植物の根や茎、昆虫などを食べています。
一時は絶滅したとされていましたが、1971年に再び発見されました。 現在でも生息数は少なく絶滅が心配されています。
スンダイボイノシシ 学名:Sus verrucosus
ウシ目イノシシ亜科イノシシ科イノシシ属のイノシシです。
インドネシアに生息しています。
体長90~160cm。体重は最大で185kg。
森林や草原、マングローブ林、農耕地などで生活しています。
スンダイボイノシシには以下の亜種が存在します。
  • Sus verrucosus blouchi
    インドネシアのバウェアン島に生息しています。
  • Sus verrucosus verrucosus
    インドネシアのジャワ島、マドゥラ島に生息しています。
ヒゲイノシシ 学名:Sus barbatus
ウシ目イノシシ亜科イノシシ科イノシシ属のイノシシです。
スマトラ、ボルネオ、マレー半島などに生息しています。
ヒゲイノシシには以下の亜種が存在します
  • Sus barbatus barbatus
  • Sus barbatus oi (Western Bearded Pig )
フィリピンヒゲイノシシ 学名:Sus philippensis
ウシ目イノシシ亜科イノシシ科イノシシ属のイノシシです。
フィリピンのルソン島、サマール島、レイテ島、ミンドロ島、ミンダナオ島、ホロ島、ポリョ島などに生息しています。
フィリピンヒゲイノシシには以下の亜種が存在します。
  • Sus philippensis philippensis
    フィリピンのルソン島に生息しています。
  • Sus philippensis oliveri
    フィリピンのミンドロ島に生息しています。
  • Sus philippensis mindanensis
    フィリピンのミンダナオ島に生息しています。
Heude's Pig 学名:Sus bucculentus
ウシ目イノシシ亜科イノシシ科イノシシ属のイノシシです。
ラオスやベトナムに生息しています。
Visayan Warty Pig 学名:Sus cebifrons
ウシ目イノシシ亜科イノシシ科イノシシ属のイノシシです。
フィリピンのヴィサヤ諸島(ビサヤ諸島)などに生息しています。
生息数が少なく絶滅が心配されています。
Visayan Warty Pigには以下の亜種が存在します。
  • Sus cebifrons cebifrons(Cebu Warty Pig)
  • Sus cebifrons negrinus(Negros Warty Pig)
Celebes Warty Pig 学名:Sus celebensis
ウシ目イノシシ亜科イノシシ科イノシシ属のイノシシです。
インドネシアスラウェシ島(旧セレベス)の標高2500m近い高地に生息しています。
Flores Warty Pig 学名:Sus heureni
ウシ目イノシシ亜科イノシシ科イノシシ属のイノシシです。
ジャワ島などに生息しています。
Sus timoriensis 学名:Sus timoriensis
ウシ目イノシシ亜科イノシシ科イノシシ属のイノシシです。
インドネシアのティモール島などに生息しています。
バビルサ 学名:Babyrousa babyrussa
ウシ目イノシシ亜科イノシシ科バビルサ属のイノシシです。
インドネシアのスラウェシ島とその周辺の島に生息しています。
体長は85~105cm。2本の大きな牙と、自らの上あごを付く抜けるほど発達した犬歯が特徴です。
熱帯雨林の茂み、河川や湖沼の岸近くに生息しています。
バビルサには以下の亜種が存在します。
  • ヘアリーバビルサ(ゴールデンバビルサ)
    学名:Babyrousa babyrussa babyrussa
    インドネシアのタリアブ島、ブル島、マンレゴ島に生息しています。
  • セレベスバビルサ
    学名:Babyrousa babyrussa celebensis
    インドネシアのスラウェシ島に生息しています。
  • トギアンバビルサ
    学名:Babyrousa babyrussa togeanensis
    インドネシアのタラタコ島、トギアン島、マレンゲ島に生息しています。
モリイノシシ 学名:Hylochoerus meinertzhageni
ウシ目イノシシ亜科イノシシ科モリイノシシ属のイノシシです。
ケニアやエチオピアなどのサバンナや森林に生息しています。
体長は最大で2m近く、体重は275kg。
イボイノシシ
疣猪
学名:Phacochoerus aethiopicus
ウシ目イノシシ亜科イノシシ科イボイノシシ属のイノシシです。
サハラ砂漠以南のアフリカに生息しています。
体長、90~150cm。体重50~150Kg。時速55km以上で走ることが出来ます。
サバンナや森林で生活しており、植物の葉や根、昆虫、小動物、動物の死骸などを食べています。
ケープイボイノシシ 学名:Phacochoerus africanus aethiopicus
ウシ目イノシシ亜科イノシシ科イボイノシシ属のイノシシです。
イボイノシシの亜種とされています。
南アフリカなどに生息していましたが、現在は絶滅してしまっています。
ソマリイボイノシシ 学名:Phacochoerus africanus elamerei
ウシ目イノシシ亜科イノシシ科イボイノシシ属のイノシシです。
イボイノシシの亜種とされています。
現座は生息数が非常に少なくなっています。
カワイノシシ 学名:Potamochoerus larvatus
ウシ目イノシシ亜科イノシシ科カワイノシシ属のイノシシです。
エチオピア、ソマリア、コンゴ、南アフリカ共和国に生息しています。またマダガスカルとコモロに移入されています。
体長は約100cm。体重55~150kg。
雑食性で植物の根や農作物、動物の死骸や小さな羊までも襲って食べます。
アカカワイノシシ 学名:Potamochoerus porcus
ウシ目イノシシ亜科イノシシ科カワイノシシ属のイノシシです。
コンゴやガンビアの熱帯雨林やサバンナ、河川や湖沼の近くに生息しています。
体長60~145cm。体重45~115kg。赤茶色の体毛が特徴です。
雑食性で、植物の根や球根や果実、動物の死骸や卵、昆虫や爬虫類などを食べています。
 

 




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