ヨーロッパの貴族の爵位の種類一覧

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ヨーロッパの貴族の爵位の種類一覧の概要

爵位とは主に君主制の国家において、君主の血統や国への功労者に与えられる名誉称号です。

ヨーロッパの爵位には地域の支配者や、地域の行政の長などに官職などとして与えられ、中世にはその爵位が世襲化されました。

ヨーロッパの貴族の爵位の種類一覧
名称	説明
大公	英語名：grand duke 王の下、公の上に位置する爵位称号で、王以外の王族や家系の長が大公を称することがあります。大公にはトスカーナ大公、バーデン大公、リトアニア大公、ルクセンブルク大公、オーストラリア大公、キエフ大公、モスクワ大公、ウラジミール大公、バイエルン大公、ロートリンゲン大公、ロタリンギア大公などが存在しました。
公爵	英語名：Duke、Prince 五爵位の最上位の位で貴族の称号です。イングランドのノーフォーク公・サマーセット公・リッチモンド公、スコットランドのハミルトン公・バクルー公・クイーンズベリー公、グレートブリテンのブランドン公・ポートランド公・マンチェスター公、アイルランドのリンスター公・アバコーン公、イタリアのミラノ公・ジェノヴァ公・パルマ公、ドイツのルクセンブルク公・ザクセン公・バイエルン公、フランスのブルゴーニュ公・ロレーヌ公・ブルボン公などがあります。
親王（王子・公子）	英語名：Prince 最高位の王族や皇族の男性の称号です。
侯・侯爵	英語名：Marquess 五爵位の2番目の位で貴族の称号です。イギリスのランズダウン侯爵・ミルフォード・ヘイヴン侯爵、スコットランドのモントローズ侯爵、ドイツのアンハルト侯・ヴァルデック侯・カレンベルク侯などがあります。
辺境伯	英語名：Margrave ヨーロッパの貴族の称号で国境付近の領土を持つ貴族に与えられており、他国と接しているためたの貴族よりも強い権限や力が与えられていました。ブランデンブルク辺境伯、マイセン辺境伯、バーデン辺境伯、オーストリア辺境伯、ケルンテン辺境伯、モラヴィア辺境伯、ラウジッツ辺境伯、シュタイアーマルク辺境伯などがあります。
伯爵	Count、Earl、Graf 五爵位の3番目の位で貴族の称号です。イギリスのエセックス伯・カーディガン伯爵・ケンブリッジ伯・サンドウィッチ伯爵・ダービー伯爵、ドイツのヴァイマール伯・ヴュルテンベルク伯・オルデンブルク伯・ブルゴーニュ伯、フランスのアンジュー伯・シャンパーニュ伯・パリ伯・トゥールーズ伯などがあります。
子爵	英語名：Viscount 五爵位の4番目の位で貴族の称号です。イギリスのメルバーン子爵・パーマストン子爵・ナフィールド子爵などがあります。
男爵	英語名：Baron、Baroness 五爵位の5番目の位で貴族の称号です。イギリスのキラニン男爵・クリフォード男爵・ネヴィル・ドゥ・レビィ男爵・スウェイスリング男爵、ドイツのミュンヒハウゼン男爵などがあります。

準男爵・准男爵	イギリスの称号で男爵の下で騎士の上に位置する位で、イギリスの法律では爵位には含まれて居ません。準男爵には元イギリス首相のマーガレット・サッチャーの夫デニス・サッチャーなどが居ます。
副伯	子爵や城伯と同様な地位だったとされています。
宮中伯	中世ドイツの爵位で、神聖ローマ帝国の宮廷で活動を行う大臣の様な地位でした。宮廷伯、帝領伯、王領伯、王領地伯、地方伯、ファルツ伯（プファルツ伯）とも呼ばれていました。
方伯	神聖ローマ帝国で伯爵の変わりに、地方を治めたり自治を行っていたものに与えられた称号です。方伯にはテューリンゲン方伯、ヘッセン方伯、ロイヒテンベルク方伯などが存在しました。
城伯	神聖ローマ帝国で城や要塞の司令官に与えられたりした称号です。城伯にはニュルンベルク城伯などが存在しました。
騎士（ナイト）	英語名：Knight 勲功爵、勲爵士、騎士爵、士爵、ナイト爵などとも呼ばれています。イギリスで叙勲者に与えられる称号で、イギリスの法律では爵位には含まれて居ません。文化・学術・スポーツ・芸能などで功績のあったものに与えられ、ナイトの称号を受けた男性は「サー」女性は「ディム」と敬称が付きます。またサーの婦人には「レイディ」の称号が与えられます。騎士の称号にはガーター勲章（Kights of the Garter）、シッスル勲章、バス勲章、メリット勲章、聖マイケル・聖ジョージ勲章、ロイヤル・ヴィクトリア勲章、大英帝国勲章、コンパニオン・オブ・オナー勲章、ディスティングリッシュド・サービス・オーダー勲章、帝国功労勲章などがあり、さらにこの各勲章のなかに階級が存在します。詳細：イギリスの騎士団勲章の種類一覧