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日本の特務機関・特務工作機関の種類一覧


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日本の特務機関・特務工作機関の種類一覧の概要

特務機関とは旧日本軍に存在した特殊任務を行う組織で、反乱作戦・諜報活動などを行っていました。

現在特務機関は存在していませんが名称として、ヱヴァンゲリヲンの「特務機関NERV」、 HELLSINGの「法王庁特務局第13課(イスカリオテ機関) 」などアニメや物語に登場します。
 
 
 
 
 
 
 
日本の特務機関・特務工作機関の種類一覧
名称 説明
梅機関 影佐機関とも呼ばれています。

影佐禎昭中将によって日中戦争時に設立された特務機関で、日中戦争の戦局打開を目的に中国国民党内の親日派であった「汪兆銘」に接触し、 汪兆銘政権を樹立させる工作を行いました。
土肥原機関 元ハルビン特務機関長であった土肥原賢二によって設立された特務機関で、 河北省・察哈爾省・綏遠省・山西省・山東省を中国国民党政府から切り離し、日本の影響下に置く「華北分離工作」などを行いました。
ゼスフィールド機関 上海のジェスフィールド路76号という地名にあったことから、ジェスフィールド機関、ジェスフィールド76号、極司非爾路76號とも呼ばれています。

土肥原機関や梅機関に属していた特務機関で、親日派中国人により構成されていました。

ゼスフィールド機関は中国国民党の蒋介石直属の工作機関「藍衣社(中華民族復興社)」への工作員殺害等の工作や情報収集を行いました。
甘粕機関 陸軍大尉の甘粕正彦によって設立された民間の特務機関で、満州国と関東軍をバックに付け、 満州国の国策であった阿片(アヘン)の中国国内での密売を茂川機関や松機関と共に行っていました。
茂川機関 茂川秀和少佐が設立した機関で、天津陸軍機関に所属していました。

主に阿片(アヘン)の中国国内での密売を行った他、盧溝橋事件での工作を行ったとも言われています。
松機関 上海に本部が置かれた特務機関で、現地の情報収集や阿片(アヘン)の中国国内での密売や、「杉工作」と命名された偽札の中国国内への流通工作を行っていました。
里見機関 里見甫によって設立された民間の特務機関で、関東軍と連携し阿片(アヘン)の中国国内での密売等を行い、その利益で関東軍への武器や資材調達に関わっていました。
興亜機関 関東軍と連携し阿片(アヘン)の中国国内での密売等を行い、その利益で関東軍への武器や資材調達に関わっていました。
児玉機関 児玉誉士夫によって上海で設立された特務機関で、軍事物資などを海軍航空本部に納めていました。

また、現地の情報収集や中国側へのスパイ活動や様々な工作、抗日スパイなどの摘発も行っていたとされています。
水田機関 水田光義によって上海で設立された特務機関で、軍事物資などを海軍航空本部に納めていました。

しかし、1943年に暗殺(児玉機関の手によって暗殺されたといわれています)されました。





昭和通商 三井物産、大倉商事、高田商会の三社から出資された泰平組合を元とする、日本陸軍の特務機関です。

表見は商社ですが、中国国内での阿片(アヘン)の密売や、情報収集、物資や兵器調達などを行っていました。

また、里見機関や興亜機関などの特務機関とも連携を取っていたとされています。
明石機関 陸軍大将の明石元二郎が日露戦争中に創設した特務機関です。

日露戦争中にロシアを内部から弱体化させるために、レーニンが行っていた社会主義運動に資金協力するなどし、ロシア革命を支援する工作を行いました。
F機関 1941年9月に藤原岩市少佐らによって構成された少人数の特務機関で、藤原少佐の頭文字と自由(Free)の頭文字からF機関と名づけられました。

F機関は太平洋戦争開戦前にイギリスとの開戦を想定し、当時イギリスの植民地であったインド独立の支援や、イギリスと対する組織を支援する工作を行いました。
岩畔機関 F機関から改編された組織で、岩畔豪雄陸軍大佐が率いていたため岩畔機関と呼ばれました。

岩畔機関は人員が十数名程度だったF機関から250名以上に発展し、総務班・情報班・特務班・軍事班・宣伝班・政治班の6班構成となっていました。 主にインド国民軍の発展や指導・教育を行いインド独立に備えました。
光機関 光機関はF機関を引き継いだ岩畔機関からさらに組織を拡大した特務機関です。人員は500名以上となっていました。

インド独立運動を行っていたチャンドラ・ボースの支援や、インド国民軍や自由インド仮政府軍の教育・支援を行いました。
南機関 1941年から1942年に活動を行った特務機関で、鈴木敬司陸軍大佐を中心に創設されました。

南機関は実質イギリスの植民地であったビルマ(ミャンマー)の独立運動を支援し、ビルマ独立義勇軍の支援などを行いました。
板西機関 北京に本部が有った特務機関で、対中工作などを行っていました。
ハルビン特務機関 1917年のシベリア出兵の際に創設された特務機関で、シベリア各地や満州に駐在していた工作員や情報将校らを統括していました。
ハルビン特務機関は後に関東軍配下に入り、関東軍情報部へと改編されました。
関東軍情報部 ハルビン特務機関を改編した組織で、天津特務機関、奉天特務機関、大連特務機関、アパカ機関など多くの特務機関が属していました。
アパカ機関 関東軍情報部に所属した特務機関で、内蒙古独立の支援や工作を行いました。
蚌埠特務機関
東機関 東機関(とうきかん)は外務省が太平洋戦争時にアメリカの情報収集を目的にスペインで創設した特務機関です。

太平洋戦争開戦直後にアメリカ各地にスパイを送り込むことに成功し、マンハッタン計画などの情報の収集を行いました。
河辺機関 太平洋戦争後にGHQのウィロビー少将が創設した特務機関で、元陸軍中将の河辺虎四郎を中心に設立されました。

主に反共工作を行い、日本での情報収集や、旧ソ連や北朝鮮への工作を行っていました。
有末機関 有末精三陸軍中将が太平洋戦争後に設立した機関で、GHQの情報担当の謀第2部(G2)と連携し戦犯逮捕や、旧ソ連の情報収集や工作などを行いました。
辰巳機関 辰巳栄一中将によって太平洋戦争後に設立された特務機関で、吉田首相派閥の人脈により構成されていました。

様々な情報収集を行いGHQやCIAに情報提供していたとされています。
服部機関 服部卓四郎によって太平洋戦争後に設立された特務機関で、様々な情報収集を行いGHQやCIAに情報提供していたとされています。
山崎機関 山崎重三郎元陸軍中佐を中心に太平洋戦争後に設立された特務機関で、様々な情報収集を行いGHQやCIAに情報提供していたとされています。

朝鮮半島に有った旧日本軍の施設の地図などを作り、朝鮮戦争時に使用されたと言われています。
野村機関 野村吉三郎によってを中心に太平洋戦争後に設立された特務機関で、吉田茂首相のもと再軍備のための調査などを行い、海上自衛隊の創設に関わったとされています。
 

 







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