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前線の種類一覧


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前線の種類一覧の概要

前線とは2つの気団が接触した際に生ずる面が、地上と交わる部分です。

前線の部分では気候や気温、風速が急激に変化し、多くの雨や雹などが降り注ぐことがあります。
 
 
 
 
 
 
 
前線の種類一覧
名称 説明
寒冷前線 cold front
冷たい気団が暖かい気団にぶつかった際に発生する前線で、冷たい気団が移動する際に発生するため「寒冷前線」と呼ばれています。

寒冷前線は積乱雲を発生させ短時間に急激な大雨や、雹(ひょう)・突風・竜巻を伴う場合も有ります。
また、寒冷前線通過後は気温が急激に下がります。
温暖前線 暖かい気団が冷たい気団にぶつかった際に発生する前線で、暖かい気団が移動する際に発生するため「温暖前線」と呼ばれています。

温暖前線は乱層雲を発生させ長時間にわたって弱い雨を降らせますが、場合によっては雷雨などの激しい雨も降らせます。
温暖前線通過後でも気温は変動しないことが殆どです。
停滞前線 ほぼ同じ勢力の暖かい気団と冷たい気団がぶつかった際に発生する前線で、 二つの気団が同じ強さのため同じ場所に停滞するため「停滞前線」と呼ばれています。

停滞前線は通常温暖前線と同じ程度の長さですが、季節や場合により4000km以上の長さになることも有ります。

停滞前線が発生すると長く連続した雨が降ります。「梅雨前線」や「秋雨前線」は停滞前線の一種です。
梅雨前線(ばいうぜんせん) 日本では5月から7月にかけて発生する停滞前線で、長雨を降らせる「梅雨(つゆ)」の原因にもなります。

梅雨前線の原因は、揚子江気団と熱帯モンスーン気団がぶつかることにより発生する停滞前線と、 オホーツク海気団と小笠原気団がぶつかることにより発生する停滞前線があります。
秋雨前線 日本では9月から10月にかけて発生する停滞前線で、長雨を降らせる「秋雨(あきさめ)」の原因にもなります。

秋雨前線の原因は、夏の期間に猛暑をもたらした太平洋高気圧が南下し、北からのシベリア気団とぶつかった際などに発生します。
また、揚子江気団などの移動性高気圧や、小笠原気団も影響しています。
閉塞前線 温暖前線と寒冷前線が重なり、各前線がぶつかった際に発生する前線です。

閉塞前線にはいくつかの種類が存在します。
寒冷型閉塞前線 寒冷前線の温度が温暖前線よりも低く、温暖前線の下に関連前線がもぐりこんだ際に発生します。

気象的特長は通常の寒冷前線に近いとされています。
温暖型閉塞前線 温暖前線の温度が寒冷前線よりも低く、温暖前線が寒冷前線の上に上昇した際に発生します。

気象的特長は通常の温暖前線に近いとされています。
中立型閉塞前線 寒冷前線と温暖前線の勢力がほぼ同等で、拮抗している際に発生します。
ガストフロント 湿潤な空気と乾燥した空気の境目の前線で、アメリカなどでは天気図にも記載される前線です。

通常の前線は気温の差の前線に対し、ガストフロントは湿度の差の前線といえます。
ドライライン 「不安定線」とも呼ばれており、寒冷前線に先駆けてやってくる小規模な前線です。

小規模といえど、積乱雲を伴う激しい雷雨などをもたらします。
 

 







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