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断層の種類一覧
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2012/04/30 クリープ断層追加
断層の種類一覧の概要
断層は地層もしくは岩盤に力が加わり割れ、地層もしくは岩盤がずれて食い違っている状態の部分を指します。
断層には状態などから数種類に分類され、地震の原因にもなる活断層(比較的近年まで活動を行っていた断層)などがあります。
断層には状態などから数種類に分類され、地震の原因にもなる活断層(比較的近年まで活動を行っていた断層)などがあります。
名称 | 説明 |
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活断層 |
近年に地殻運動を繰り返し行っており、今度も活動を行い地殻運動や地震を起こす断層を「活断層」と言います。 日本とその周辺の海域には2000以上の活断層が存在するといわれています。 活断層については:日本の断層・活断層の一覧 |
縦ずれ断層 |
正断層と逆断層の総称で、ずれが上下に起こっている断層を指します。 |
正断層 |
水平方向の力で引っ張られることで斜めに入った亀裂から、片方の面のが滑り落ちるようにずれて発生する断層です。 正断層は九州の火山地帯や、アイスランドなどに見られます。 |
逆断層 |
水平方向の力で圧縮されることで斜めに入った亀裂から、片方が斜め上側に、もう片方が斜め下側にずれることで発生する断層です。 逆断層は、奥羽山脈・飛騨山脈・木曽山脈・赤石山脈・生駒山などの地下や周辺に見られます。 |
高角逆断層 | 逆断層の一種で、ずれた断層面の傾斜が大きいもので、主に断層のずれの角度が45度以上のものを指します。 |
衝上断層 低角逆断層 |
逆断層の一種で、ずれた断層面の傾斜がゆるいもので、主に断層のずれの角度が45度以下のものを指します。 日本の衝上断層には愛媛県の砥部衝上断層、兵庫県神戸市の神戸丸山衝上断層、富山県から岐阜県にかけての横山楡原衝上断などがあります。 |
水平断層 | 逆断層の一種で、ずれた断層面の傾斜が衝上断層よりもゆるいもので、主に断層のずれの角度が0度近いものを指します。 |
横ずれ断層 |
せん断応力(並行方向に滑らせるように作用する力)によって発生する断層です。 横ずれ断層はアメリカのサンフランシスコ地震の原因となったサンアンドレアス断層や、兵庫県南部地震の原因となった野島断層などがあります。 |
トランスフォーム断層 |
横ずれ断層の一種で、プレート間がすれ違う場所に発生します。 トランスフォーム断層が発生する場所はプレート同士がぶつかる場所であるため、大規模な地震が発生します。 トランスフォーム断層には中央海嶺-中央海嶺(R-R;Ridge-Ridge)型、中央海嶺-海溝(R-T;Ridge-Trench)型、海溝-海溝(T-T)型の種類があります。 |
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右ずれ断層 | 横ずれ断層のひとつで、断層が相対的に右側にずれている断層です。 |
左ずれ断層 | 横ずれ断層のひとつで、断層が相対的に左側にずれている断層です。 |
斜めずれ断層 | 縦ずれ断層と横ずれ断層が同時に発生したような状況の断層です。 |
クリープ断層 |
急激に動いて地震を発生させる通常の断層とは違い、地震を発生させずゆっくりと安定してズレ続けている断層です。 クリープ断層は世界にもまれで、アメリカ合衆国のカリフォルニア州中部のホリスターに有るカラヴェラス断層の一部や、 同じくカリフォルニア州中部のバークレーのヘイワード断層が有名です。 |
震源断層 | 地震を起こした断層で、主に地上に現れていない断層を表します。 |
地震断層 |
地表地震断層とも呼ばれ、地震を起こした断層で、主に地震により地上に現れた断層を表します。 地震断層は震源断層の最上部である場合が殆どです。 地震断層には濃尾地震の原因となった根尾谷断層、北丹後地震の原因となった郷村断層、北伊豆地震の原因となった丹那断層、鳥取地震の原因となった鹿野断層などがあります。 |
伏在断層 | 断層が運動を起こすも、地下深くや、埋もれてしまっている、調査で発見できていないなど地上からは確認できない断層を表します。 |
雁行断層 |
大規模な地質の変動により発生する断層群で、鳥のガンが群れで飛んでいるような状態から雁行断層や並行断層と呼ばれています。 主に中央構造線や糸魚川静岡構造線などの地質変化のある周辺で見られます。 |
構造線 |
その両端でまったく地質が異なっている大規模な断層です。 日本には中央構造線、糸魚川静岡構造線、棚倉構造線、柏崎千葉構造線などの構造線が存在します。 構造線については:日本の構造線の種類一覧 |
共役断層 共軛断層 |
同じ応力によって発生した隣接する断層で、同規模の断層が複数有る場合や、大規模の断層の周辺に小規模の複数の断層が有る場合があります。 |
断層帯 | 共役断層の中で複数の大きな断層が多数有る場合には断層帯と言います。 |
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