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アスベスト・石綿の種類一覧


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アスベスト・石綿の種類一覧の概要

アスベスト(石綿)とは蛇紋石や角閃石が繊維状になった鉱石です。

アスベストの繊維の直径は0.02から0.035マイクロメートル程度で、耐久性、耐熱性、電気絶縁性、耐腐食性などに優れており、 建築資材、自動車部品、家電製品など様々な物に使われて来ました。

しかし、アスベストの繊維を吸い込むと肺がんや中皮種の原因となることが分かり、現在は規制によりアスベストの使用は非常に少なくなっています。
 
 
 
 
 
 
 
アスベスト・石綿の種類一覧
名称 説明
クリソタイル
温石綿・白石綿
組成式はMg6Si4O10(OH)8
温石綿、白石綿とも呼ばれる石綿です。

蛇紋岩を構成する蛇紋石から作られ、綿のように柔らかい特徴を持っており、 石綿(アスベスト)の種類の中では人体への影響は少ないとされていますが2004年10月に日本では使用禁止になりました。

クリソタイルの多くはカナダケベック州のL'AMIANTE(意味はアスベスト町)という町の鉱山で産出されており、 現在世界中で使用されている石綿の99%近くはクリソタイルといわれています。

アスベストでの従業員や周辺住民への健康被害で問題となったクボタ神崎工場では白石綿と青石綿を製造していました。
クロシドライト
青石綿
組成式はNa2(Fe2+3Fe3+2)Si8O22(OH)2
青石綿とも呼ばれています。

ケイ酸塩鉱物の角閃石の一種のリーベック閃石から作られ、クリソタイルよりも硬く鉱物の先が針状に尖っており、 吸い込むと肺に突き刺さり癌・悪性中皮腫・じん肺(石綿肺)などの病気の原因となります。

人体に影響があることから日本では1995年から使用と製造が禁止されました。
なおクロシドライト自体は酸化ケイ素で毒性などはありません。

アスベストでの従業員や周辺住民への健康被害で問題となったクボタ神崎工場では白石綿と青石綿を製造していました。
アモサイト
茶石綿
組成式はMg7Si8O22(OH)2(カミントン閃石)、Fe2+7Si8O22(OH)2(グニュネル閃石)
茶石綿とも呼ばれています。

ケイ酸塩鉱物の角閃石の一種のカミントン閃石やグニュネル閃石から作られています。
吸い込んだり体内に入ると、肺や胃などに刺さり癌・悪性中皮腫・じん肺(石綿肺)などの病気の原因となります。 そのため日本では1995年から使用と製造が禁止されました。
アンソフィライト
直閃石綿
組成式はMg7Si8O22(OH)2
直閃石綿とも呼ばれています。

ケイ酸塩鉱物の角閃石の一種の直閃石(アンソフィライト)から作られています。
以前は工業用に食塩水などを電気分解する際の隔膜に使用されていたようです。
トレモライト
透角閃石綿
組成式はCa2(Mg,Fe)5Si8O22(OH)2 (Mg/(Mg+Fe)=1.0-0.9))
透角閃石綿とも呼ばれています。

ケイ酸塩鉱物の角閃石の一種の透閃石(トレモライト)から作られています。
工業用には殆ど使用されていませんが、稀に建材などとして使用されることが有ったようです。
アクチノライト
陽起石綿
組成式はCa2(Mg,Fe)5Si8O22(OH)2 (Mg/(Mg+Fe)=0.5-0.9
陽起石綿とも呼ばれています。

ケイ酸塩鉱物の角閃石の一種の緑閃石(アクチノライト)から作られています。 また緑閃石は透緑閃石・アクチノ閃石・陽起石とも呼ばれています。
 

 







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