地震の種類一覧

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2012/5/12 超低周波地震を追加

地震の種類一覧の概要

地震とは岩盤が断層に沿って急激にずれ動く事で、地面に大きな振動が生じる事で、発生方法や状態により様々な地震に分類されます。

地震の種類一覧
名称	説明
直下型地震	人の生活している都市などの直下で発生する地震で、非常に多くの人的被害をもたらします。直下型地震には阪神・淡路大震災（兵庫県南部地震）、新潟県中越地震などがあります。
プレート間地震	プレート境界型地震とも呼ばれる種類の地震です。プレート間地震はプレート（地球の表面を覆う巨大な岩盤）同士がぶつかる地点で発生する地震で、プレート同士のせめぎ合いにより発生したひずみが溜まることで発生します。
海溝型地震	プレート間地震の一つで、プレートが沈み込む海溝付近で発生する地震です。海溝型地震には、日本海溝で発生した東北地方太平洋沖地震（東日本大震災）、ジャワ海溝で発生したスマトラ島沖地震、相模トラフで発生した関東地震（関東大震災）などがあります。トラフの詳細はこちら：トラフ・舟状海盆の一覧
内陸地殻内地震	大陸プレート内地震とも呼ばれる種類の地震です。内陸地殻内地震は、海溝などに沈み込むプレートのひずみが、遠くはなれた陸上や大陸内部で影響し発生する地震です。
断層型地震	活断層型地震とも呼ばれる種類の地震で、断層が動くことにより発生する地震です。活断層の詳細はこちら：日本の断層・活断層の一覧 :断層の種類一覧
海洋プレート内地震	海洋プレートで発生する地震です。

スラブ内地震	スラブ（海洋プレートがマントルに沈み込む部分）で発生する地震で、震源が深いのが特徴です。
浅発地震	震源が比較的浅い場所で発生する地震で、浅発地震はおおよそ深さが60km程度とされます。
稍深発地震（ややしんぱつじしん）	震源がおおよそ60kmから200kmの深さの場所で発生する地震です。
深発地震	震源がおおよそ200kmより深い場所で発生する地震で、スラブ内地震が深発地震にあたります。なお地震は700kmより深い場所（660～690km説有り）では発生しません。
火山性地震	火山活動やマグマの動きにより地震で、「火山の近くで発生する、震源の深さが10km以浅の地震」と定義されています。火山性地震には、A型地震（震源が10km以内の深い場所で発生する地震）、B型地震（震源が1km以内の浅い場所で発生する地震）、爆発地震（D型地震、噴火地震ともよばれる地震の波形が最初から大きい種類の地震）、 T型地震（N型地震ともよばれる地震の周期がだんだん長くなっていく種類の地震）、深部低周波地震（深い場所で発生し、低周波を含む波形の地震）があります。
人工地震	人工的に発生させる地震で、主に地中を調査する人工地震探査などで行われます。また、地下核実験などでロシアやアメリカが人工地震を発生させたこともあります。
自然地震	人工地震に対して、自然現象として発生する地震です。
連動型地震	複数のプレート間地震または大陸プレート内地震が連動して発生する地震です。
誘発地震	波及地震、連鎖地震とも呼ばれる種類の地震です。巨大な地震に誘発され巨大地震の震源地から離れた場所で発生する地震で、震源地から遠くはなれた場所で発生した地震は遠方誘発地震と呼ばれます。誘発地震には、明治三陸地震を本震とする陸羽地震・宮城県沖地震、東北地方太平洋沖地震を本震とする長野県北部地震・静岡県東部地震などがあります。
超低周波地震	通常の地震に比べ非常にゆっくりとプレートが滑る地震です。
群発地震	一定の震源域で、断続的に発生する地震です。プレートが移動する際や、火山の噴火前後などに発生します。群発地震には1965年～1970年の松代群発地震（71万1341回）、伊豆半島東方沖群発地震（3009回）などがあります。群発地震の詳細：群発地震の一覧
人工的誘発地震	人為的な原因により発生する地震で、重量のある高層建築物や、大規模ダムの貯水による水圧、地下水の汲み上げ、地盤への電流や液体の注入などで発生します。
津波地震	地震自体のマグニチュードが小さい割りに巨大な津波が発生する地震です。津波地震には、明治三陸地震（マグニチュード8.2- 8.5に対して、津波の遡上高海抜38.2m）、アリューシャン地震（マグニチュード8.1に対して、津波の遡上高海抜35m）などがあります。
氷震	氷河地震、氷河性地震とも呼ばれる種類の地震です。氷震は氷河が大規模に崩落や移動した際のエネルギーで発生する揺れまたは弾性波です。氷震はウィランズ氷河やウィランズ氷流などで観測されています。