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繊維の種類の一覧


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繊維の種類の一覧の概要

繊維とは植物の樹皮や動物の毛や皮から得られる細い紐状の素材で、現在は人工的に作られた化学繊維も多く存在しています。

古くから繊維は人間に利用され衣類や紐や布を作るのに利用されて来ました。
 
 
 
 
 
 
 
繊維の種類の一覧
名称 説明
植物繊維 植物から取れる繊維で、古くから衣類や紐・縄などに利用されています。

主な植物繊維を利用できる植物には、綿、麻、ジュート、アマ、イチビ(キリアサ(桐麻)、ボウマ(莔麻)) エネケン、カポック、カラムシ、ガンピ、キワタ、ケナフ、コウゾ、コウマ、サイザルアサ、シナノキ、シマツナソ、 シュロ、竹、バショウ、ピタ、マニラアサ、ミツマタ、ヤシ、ヤブマオ、ユッカ、ラフマ、リュウゼツラン等があります。

また、紙を作る際に分離した植物繊維のパルプを利用する場合も有ります。
動物繊維 動物から取れる繊維で、カイコ等のように昆虫が繭を作る際の糸を利用したり、哺乳類の毛を利用する場合があります。

動物繊維は空気を多く含んだ断熱性の有る布を作ったり、肌触りが良いなどの長所が有りますが、 逆に、動物性タンパク質のため燃やすと強い悪臭が発生したり、昆虫などに食べられてしまうなどの短所があります。

主な動物繊維を利用できる昆虫には、カイコ、ヤママユガ、動物には、羊、ヤギ、ラクダ、ラマ、アルパカ、ビクーニャ、アンゴラウサギ等がいます。
鉱物繊維 天然の鉱物から取れる繊維で、建築材料、断熱材、防火材などに利用されています。

主な鉱物繊維には、石綿(アスベスト)、岩綿(ロックウール)等があります。 関連ページ:アスベスト・石綿の種類一覧
食物繊維 ヒトによる消化酵素で消化できない植物性の成分の総称です。

食物繊維は栄養素ではない物の、大腸内でのエネルギー吸収を助けるために人体に必要とされており、1日に男性で19g以上、女性で17g以上の摂取が必要とされています。

また、便秘予防・排便促進、肥満防止、コレステロールの上昇防止、血糖値の上昇防止、ダイオキシン等の排泄などの効果もあるとされています。

主な食物繊維には、ペクチン、アガロース、グルコマンナン、イヌリン、カラギーナン、セルロース、キトサンなどがあります。

食物繊維を多く含む食品には、モロヘイヤ、玄米、オートミール、サツマイモ、きな粉、納豆、ゴマ、ゴボウなどがあります。

詳細:食物繊維の種類の一覧
合成繊維 有機低分子を重合させてつくった高分子(多数の原子が共有結合している状態)を原料とする化学繊維です。

主な合成繊維には、ナイロン、ビニロン、ポリエステル、アクリル、ポリウレタンなどがあります。





半合成繊維 天然の高分子材料に化学薬品などにより化学反応させて作った高分子の材料から作られた繊維です。

主な半合成繊維には、アセテート、トリアセテート繊維等があります。
再生繊維 素材を再利用し作られる繊維で、木材のパルプや綿を溶かして繊維を作り直したり、 ペットボトルやプラスチックを再生紙作り出した繊維等があります。

主な再生繊維にはレーヨン、ポリノジック、キュプラ、リヨセル、アセテート、再生セルロース繊維等があります。

詳細:再生繊維の種類の一覧
ガラス繊維 グラスファイバーとも呼ばれています。

ガラスを繊維状にした物で、原料には石英ガラスや無アルカリガラスなどが利用されています。

ガラス繊維は、繊維強化プラスチック(FRP:プラスチックにガラス繊維を混合し強化した物)として、建築材、波板、スポーツ用品などに利用されています。
炭素繊維 カーボンファイバーとも呼ばれています。

アクリルやピッチ(石油やコールタールから作られる樹脂)を高温で炭化させて作られる繊維です。
日本工業規格(JIS規格では)「有機繊維のプレカーサーを加熱炭素化処理して得られる,質量比で90%以上が炭素で構成される繊維。」と 定められています。

炭素繊維は軽くて強く、耐摩耗性、耐熱性、熱伸縮性、耐酸性、電気伝導性に優れる特徴があり、スポーツ用品や、航空機・ロケット・自動車部品など 様々な分野で利用されています。

炭素繊維には複合材料として炭素繊維強化プラスチック(CFRP)、炭素繊維強化炭素複合材料(カーボンカーボン、C/Cコンポジット、強化カーボンカーボン)等があります。
人造鉱物繊維 人工的に作られた鉱物繊維です。

主な人造鉱物繊維として、グラスウール、ロックウール、スラグウール、セラミックファイバー、耐火セラミック繊維、 ガラスファイバー、石膏繊維、塩基性硫酸マグネシウム繊維、炭化ケイ素カリウム繊維等があります。
 

 







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