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天然ガスの種類一覧


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天然ガスの種類一覧の概要

天然ガスとは、自然界で天然に産出することの出来る化石燃料の炭化水素ガスです。
また、広義の意味としては火山性ガスの「硫化水素ガス」「亜硫酸ガス」「硫黄酸化物」ガスも含まれる場合があります。
 
 
 
 
 
 
 
天然ガスの種類一覧
名称 説明
天然ガスの分類
在来型天然ガス 通常のガス田や油田から生産される天然ガスです。
在来型天然ガスは通常岩石層や岩石内に溜まっているガスを指します。
非在来型天然ガス 通常のガス田や油田以外の場所から生産される天然ガスです。
非在来型天然ガスには緻密な砂岩内のタイトガス、石炭層内のコールベッドメタン、 頁岩内のシェールガス、海底の地下や永久凍土の地下のメタンハイドレードがあります。
液化天然ガス
LPG
天然ガスをマイナス162度以下に冷却し、気体であるガスを液体にした状態の物で、 気体の天然ガスに比べて体積が約600分の1になります。
主にガスの貯蔵やLNGタンカー等による輸送の為に利用されています。

液化ガスには方法により「C3-MCR」「TEALARC」「PRICO」「CASCADE」の種類があります。
天然ガスの種類
タイトガス
(タイトサンドガス)
在来型天然ガスが溜まっている地層よりもさらに緻密(タイト)な砂岩層に溜まっている天然ガスです。
通常、浸透率0.1ミリダルシー未満の砂岩に含まれている天然ガスを指します。

今までタイトガスの生産は技術的にも生産性的にも開発が進んでいませんでしたが、 1980年代後半から生産が行われるようになりました。
シェールガス shale gas

頁岩(シェール)層に溜まっている天然ガスです。
通常、浸透率0.001ミリダルシー未満の頁岩に含まれている天然ガスを指します。

シェールガスは100年近く前からアメリカ合衆国のアパラチア盆地とイリノイ盆地などで採取されていましたが、 採算が取れていませんでした。
しかし2000年代に天然ガスの単価が上昇したことや、新たな採取技術が確立したことで、シェールガスが多く生産されるようになり、 今後はシェールガスの生産も増えていくとされています。

現在シェールガスを生産または生産を予定している主な国には、アメリカ合衆国、カナダ、オーストラリア、中国、 インド、オーストリア、ドイツ、ハンガリー、ポーランド、スウェーデン、イギリス等があります。
また、逆にフランスは水圧破砕法などの採掘により環境が汚染されるとの考えから、シェールガスの採取を禁止しています。
コールベッドメタン
(炭層メタン)
コールシームガス
Coalbed methane、CBM

石炭が精製される過程で発生し、石炭層から採取できるメタンガスで、炭層メタンとも呼ばれています。

コールベッドメタンはアメリカ、カナダ、中国に多く埋蔵されているとされ、 日本でも釧路炭田、石狩炭田、常磐炭田、筑豊炭田などの炭田に多く埋蔵されているとされています。
また、釧路炭田のシェールガスは近年まで都市ガスとして釧路ガスが利用していました。
メタンハイドレート
(メタンハイドレード)
methane hydrate

メタンを中心に水分子が囲んでいる状態の物質で、見た目は氷に似ており火をつけると燃えるため「燃える氷」とも呼ばれています。
主に永久凍土内の地下や、水深500~1000mの海底の地下数十から数百メートルの場所に存在しており、 1平方メートルのメタンハイドレートは解凍すると164平方メートルのガスになります。

日本では西日本の南側や、北海道、新潟県、南西諸島周辺に存在しており、2013年3月には愛知県沖で産出試験に成功しました。
天然ガスの主要物質
メタン
(メタンガス)
化学式:CH4

炭素原子1つに水素原子4つが結合した分子で、常温では無色無臭の気体となっています。
天然ガスやメタンハイドレートの主成分で、有機物が腐敗や発酵することで発生します。
プロパン
(プロパンガス)
化学式:C3H8

常温では無色の可燃性の気体で、天然ガスの成分の1つとなっています。

一般的に利用されているLPガスでは、プロパンにブタンやブチレンガスなどを混同しています。
ブタン 化学式:C4H10

常温では無色で不快な匂いのする気体で、天然ガスの成分の1つとなっています。

ブタンはプロパンガスやLPガスの混合成分や、カセットコンロのガスの燃料などにも利用されています。
 

 







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