最近更新したページ



日本と世界の集団パニック・集団ヒステリー事件の一覧


サイト名とURLをコピーする
 
2018年5月15日 5月11日に発生した新橋駅前の女子高生が集団で過呼吸となった事件を追加。

日本と世界の集団パニック・集団ヒステリー事件の一覧の概要

集団パニック・集団ヒステリーとは、精神的な原因で起こるからだの不調(過呼吸・発狂・めまい・嘔吐・泣き)などが、 ほぼ同時に集団に連鎖的に発生する現象です。

人間は他人に同調する生物であるため集団パニックが発生すると考えられており、社会経験の少ない子供、特に女子児童や女子生徒など に起こることが多く見られます。

集団パニック・集団ヒステリーは古くから世界中で発生しており、現在ではテレビやインターネットの発達により、 遠く離れた場所でも同時期に同じような現象が起こることが有ります。
 
 
 
 
 
 
 
日本と世界の集団パニック・集団ヒステリー事件の一覧
名称 説明
日本での集団パニック・集団ヒステリー
新橋駅前で女子高生が集団で過呼吸となった事件 2018年5月11日に横浜市内の共学高校の女子生徒7名が過呼吸のような症状を訴えて次々と倒れる事件が発生しました。

この日は同校の遠足日で、都内での自由行動後の集合場所として新橋駅前のSL広場に集まっていたところ、集合時間に遅れてきた生徒数名が待っていた生徒等に謝罪をしている最中に次々と倒れました。

倒れた7名は全員が遅れてきた生徒では無いようで、友人が責められている様子をみて体調を崩した生徒もいたと見られいます。

倒れた生徒は都内の病院に搬送されましたが、いずれも症状は軽いとの事です。
大阪府枚方市の山之上小学校での集団パニック 2017年3月8日に大阪府枚方市立山之上小学校で、小学校4年生の児童14人が痙攣や過呼吸で倒れる事件が発生しました。

この事件では4年生3クラスの74人が音楽室で合唱の練習を行っていたところ、女子児童が気を失って倒れ痙攣を起こしました。
その後、他の1名女子児童も同じような症状で倒れ、1時間のうちに14名が過呼吸や気分の悪さを訴えて病院に運ばれました。

倒れた2名の女子児童は意識を取り戻しましたが入院しました。なお、最初に倒れた女子児童はあごに切り傷を負いました。

福岡県柳川市の私立柳川高校での集団パニック 2014年の6月30日に福岡県柳川市の私立柳川高校で、 女子生徒26人が集団パニックと見られる体調不良で倒れ、 学校が事件当日とその翌日に臨時休校となりました。

この事件では、1年生の女子生徒が授業中に突然叫び声を上げてうずくまり、 その様子を見た同じクラスや他のクラスの生徒も同様にうずくまったり、 体調の不調を訴えました。
兵庫県立上郡高等学校での集団パニック 2013年6月19日に兵庫県立上郡高等学校で、 休憩時間中に1年生の女子生徒が「気持ちが悪い」と体調不良を訴えたところ、 その様子を見ていた他の女子生徒が集団パニックと見られる症状になり、 21人の生徒が過呼吸などとなりました。

この事件では18人の生徒が病院に搬送され、3人が軽症であるものの入院する事態となりました。
千葉県船橋市のショッピングセンターでの集団パニック 2006年7月27日に千葉県船橋市のショッピングセンターで、 買い物に来ていた女子中学生が体調不良で倒れたのを切っ掛けに集団パニックとなりました。

この事件では11人の女子学生が病院に搬送され、4人が入院する事態となりました。
沖縄県の宜野湾市立真志喜中学校でのお払い中の集団パニック 2008年10月22日に沖縄県の宜野湾市真志喜の真志喜中学校で、 部活動終了後に教室内でお払いを行っていたところ、 生徒約20人が気分の不調を訴え5人が過呼吸で病院に搬送されました。

この学校では以前より部活中に部員が体調を崩したり、生徒から「室内に変なものが見える」と 訴えが有った事からお払いを行ったようです。
大阪府堺市の中学生のバスの中での怪談話による集団パニック 2007年5月に大阪府堺市の三国ヶ丘中学校の2年生の生徒が、 社会見学に向かう途中のバスの車内で怪談話を行い トンネルに入った際に「幽霊を見た」と騒いだところ、 集団パニックと見られる症状で11人が過呼吸となり病院に搬送されました。
岐阜県岐阜県富加町の町営住宅ポルターガイスト現象 1999年の4月頃から2002年の夏ごろまで岐阜県岐阜県富加町の町営住宅で、 怪音や奇妙な現象が多く発生するポルターガイストと見られる現象が発生しました。

この事件では余りにも多くの怪奇現象が発生するため、住民等でお払いなどを行いました。
また、怪奇現象が多く発生することからテレビや雑誌などでも話題となり、多くの霊能者や野次馬が集まる事態となりました。

この事件の原因は今もはっきりとしていませんが、原因の一つに1人の入居者から伝播した集団ヒステリーではないかとも言われています。
豊川信用金庫事件取り付け騒ぎ事件 豊川信用金庫事件取り付け騒ぎ事件とは、1973年12月に当時の愛知県宝飯郡小坂井町を中心に 「豊川信用金庫が倒産する」という噂が広まり、数日間の間に26億円の預金が引き出された事件です。

この事件は日本の代表的な件取り付け騒ぎ事件で、集団パニックの一例でも有ります。

関連ページ取り付け騒ぎの種類一覧
トイレットペーパー騒動 トイレットペーパー騒動とは1973年11月頃からオイルショックを切っ掛けとする買い付け騒動です。

この騒動は1973年11月1日に大阪千里ニュータウンの千里大丸プラザで行われたトイレットペーパーの特売から騒ぎが全国に広まったとされ、 1974年1月28日に政府がトイレットペーパーの基準価格を定めるまで続きました。
ええじゃないか 1867年(慶応3年)の8月から12月にかけて、東海地方、近畿地方、四国地方で発生した騒動で、 天から御札が降ってきて慶事の前触れと言う噂と共に人々が仮装をして「ええじゃないか、ええじゃないか」 と踊って廻ったとされる事件です。

「なお、ええじゃないか」の原因には、集団パニック説、世直しを訴える民衆運動、討幕派の陽動作戦など様々な説があります。
コックリさん コックリさんとは狐の霊を呼び出して行うとされる占いの一種で、 「鳥居、はい・いいえ、男・女、0から9までの数字、五十音表」の書かれた紙と、 10円玉などの硬貨を用いて行います。

コックリさんを行っている最中などは自己暗示に掛かりやすく、コックリさん終了後には「霊やコックリさんが乗り移った」 とされる集団パニックになることがあります。
口裂け女 1979年の春から夏にかけて子供を中心に日本中で広まった都市伝説で、 一時社会を巻き込んだパニック状態となりました。

口裂け女のパニックでは学校が集団登下校を行ったり、福島県郡山市や神奈川県平塚市などではパトカーが出動する騒ぎにもなりました。





海外での集団パニック・集団ヒステリー
ファティマの奇跡
ファティマの聖母
ファティマの奇跡とは1916年からポルトガルのファティマに聖母が現れ 様々な予言などを行った一連の行為で、ローマ教皇庁が正式に奇跡と認めている事件です。

中でも1917年10月13日に集まった数万人の群衆の前で太陽が狂ったような急降下や回転を繰り返したり、 辺り一面にバラの甘い香りが漂ったりした事件は集団パニックの一種だと考えられています。
死の舞踏(踊りのペスト) 1581年7月に当時神聖ローマ帝国領であったフランスのストラスブールで発生した集団ヒステリーで、 一人の女性が突然踊りだした事を発端に踊りが伝播しました。

この死の舞踏では最終的に400人余りに広まり、その殆どが極度の踊りにより 疲労、心臓発作、脳卒中などで死亡したとされています。
ペニス・パニック ペニス・パニックとは突如男性が自分のペニスが「無くなる」または「小さくなる」と思い込む集団ヒステリーで、 過去に様々な地域で発生しています。

なお、ペニス・パニックは東南アジアやアフリカではロコ(性器収縮症候群)と呼ばれる精神疾患が原因とされています。

主な、ペニス・パニックには以下が有ります。
  • 1967年のシンガポール
  • 1985年中国広東省
  • 2001年ベナン
  • 2006年3月ナイジェリア
  • 2007年コンゴ
バングラデシュの衣料品工場での集団ヒステリー 2013年6月17日にバングラデシュのダッカにある衣料品工場ストレート・スウェッターズ社で、 800人以上の従業員が相次いで体の異常を訴え、60人以上が入院する事件が発生しました。

事件発生時には向上の水が原因と考えられ水質検査を行いましたが異常は見られず、 集団ヒステリーが原因によるものとされました。

この集団ヒステリーは、4月に衣料品メーカーの工場のビルが倒壊し1129人が亡くなる事故が有ったことや、 劣悪な環境での労働によるストレスが原因の1つと考えれています。
マレーシアの中学校での集団パニック 2008年1月27日にマレーシアのトレンガヌ州ドゥングンの中学校で、 幽霊が校舎内を飛び回っているのを目撃したとして 約200人の生徒が叫びだすなどの集団パニックが発生しました。

この事件では全校集会直後に2年生の女性とが突然叫びだした事が切っ掛けで、 周りの生徒に伝播したとされ、当日の課外授業と翌日の学校が休校となりました。
ベトナムシモネ社工場での集団ヒステリー 2010年2月4日にベトナムのロンアン省カンズオック郡ロンハウ工業団地内のシモネ社工場内で、 女性従業員が「幽霊を見た」と失神したのを切っ掛けに、女性従業員100人近くが失神する集団パニック事件が 発生しました。

この事件では失神や過呼吸などで約40名が病院に搬送され、5人が入院する騒ぎとなりました。
ベトナムの学校での集団ヒステリー 2011年1月中旬から約2ヶ月間の間にベトナムのフーイエン省南部の学校で、複数の生徒らが呼吸困難や痙攣・失神の症状となる集団ヒステリーが発生しました。

この集団ヒステリーは午後1時頃の決まった時間に発生し、多いときは40人近くが同時に発生することもあったそうです。
スリランカでの集団ヒステリー 2012年の11月15日から20日にかけて、スリランカの15の学校で集団ヒステリーと見られる症状が発生しました。

この事件では15の学校で5人の教師と1900人近い生徒が、嘔吐、発疹、眩暈などが訴えスリランカ当局は学校を3日間閉鎖しました。
フィリピンの高校での集団パニック 2007年7月5日にフィリピンのトゥバの高校で、女子生徒15人が叫び声を上げて 倒れたり失神したりする集団パニックが発生しました。

その数日後に学校でミサが行われましたが、その最中にも集団パニックが発生し 20名以上の生徒が倒れました。
ブルネイでの集団ヒステリー 2010年の4月と5月にブルネイの2つの学校の女子生徒の間で集団ヒステリーが発生しました。

この事件で女子生徒らは霊的な物が見えると訴え、失神、泣く、叫び声を上げるなどの症状が出ました。
タンザニアの集団ヒステリー 2008年にタンザニアの20の学校で女子生徒が、失神をしたり、すすり泣いたり、叫んだりする事件が発生しました。
タンザニアの「笑い」の感染 1962年アフリカ南東部タンザニアで笑いによる集団ヒステリーが発生しました。

タンザニアの「笑い」の感染ではカシャーシャ村の学校で一つのジョークをきっかけに笑い出し、 その笑いが周囲の子供や大人に伝わり、最終的には周辺の村まで伝播しました。

この事件では笑いと共に呼吸困難、失神、発疹などの症状が伝播し、数千人が被害を受けたとされ、 最終的に半年近くたって笑いの伝播は終息しました。
ムンバイの「甘い水」 2006年8月18日にインドのムンバイやグジャラート州などで、河口近くの河川の水や海の水が甘くなったという噂が広まり 数千から数万の人々が海岸に押し寄せて海の水を飲むという集団パニックと見られる騒ぎがありました。

この騒ぎでは警察が出動し警戒を行ったり、ムンバイ市当局は「病気になる恐れがあるため、海や河川の水を飲まないように」 と注意を促しました。
モンキーマン モンキーマンは2001年の4月から5月にインドに出没されたとされるUMA(謎の未確認動物)で、新聞やニュースでも話題となりました。

最終的にモンキーマンの存在した物的証拠は見つからず、集団妄想(集団ヒステリー)と結論付けられました。
なお、このモンキーマン騒ぎのパニックで3名が屋根からの転落や転倒で亡くなりました。
凶作のインドでの農民1500人集団自殺 2009年4月15日にインド チャッティスガル州の農民1500人が農作物の不作のため集団自殺を行いました。

この時のチャッティスガル州では雨が降らず基準点の水位が76メートル近く下がり、 農作物が全く収穫できなかったことから、生活や借金の返済ができない事を苦に集団自殺をしたものとされています。
アメリカのラジオドラマ「宇宙戦争」での集団パニック 1938年10月30日にアメリカで放送されたラジオドラマ「宇宙戦争」で、 「火星人がアメリカのニューザージー州に攻めてきた」という話を放送したところ、 ラジオドラマを聴いていた視聴者がパニックに陥りました。

このラジオ放送時はナチスドイツと欧米が緊張状態に有り、アメリカが戦争に巻き込まれるのでは という人々の懸念も強かった為に大規模な集団パニックになったと考えられています。

後にこの番組の製作者やプロデューサーのオーソン・ウェルズは多くの裁判で訴えられましたが、 何れも無罪となっています。
セイラム魔女裁判 セイラム魔女裁判とはアメリカ合衆国のマサチューセッツ州セイラム村で1692年3月1日から始まる 一連の魔女裁判で集団心理の暴走や集団パニックが原因とされています。

この裁判では200人近い村人が魔女として告発され、19人が処刑、6人が獄死や拷問中に死亡しました。

エクアドルのドラマでの集団ヒステリー 1949年にエクアドルで「宇宙戦争」と似たようなドラマを放映したところ集団パニックが発生し、 起こった視聴者らにより放送局に火が放たれ、出演者6名を含む21人が死亡する事件となりました。
ポルトガルのドラマ「Morangos com Acucar」での集団ヒステリー 2006年5月にポルトガルの人気ドラマ「Morangos com Acucar」を見た子供らが、 ドラマの登場人物が発症した病気と似た呼吸困難や発疹を引き起こしました。
<Br> この集団ヒステリーでは14の学校で合計300人以上の生徒に症状が広まりました。
ペルーの学校での集団パニック 2016年5月19日にペルーのタラポトにあるElsa Perea Flores Schoolで、 少女らが集団パニックになりました。

この事件は11歳から14歳までの80名以上の少年少女らが「悪魔に体を乗っ取られた」「黒い服の男に狙われている」などと口走って暴れたり、 痙攣や失神をして救急車で搬送されました。

この地域では似たような事件がたびたび起こることがあり、実際に不審者が学校内に侵入した可能性もあるようです。
バングラデシュの学校で発生した集団ヒステリー 2016年1月23日ごろにバングラディシュのファリドプルの学校で集団ヒステリー事件が発生しました。

この集団パニックは主に女子生徒が呼吸困難になるなどの症状が出るもので、3日間ほどの間に30以上の学校で数百名の子供がパニックとなりました。

この事件により、ファリドプルにある57の学校は2日間閉鎖する措置が取られました。
トリニダード・トバゴの学校で発生した集団パニック 2011年11月にトリニダード・トバゴのMorugaの学校で、17名の少女が頭痛や吐き気などの発作を発症し、 奇妙な言葉を発したり、地面でのた打ち回るなどの集団パニックとなりました。

この集団パニックは昼食の時間に突如発生し、またたくまに周囲へと広がっていきました。
アンゴラで発生した集団失神 2011年4月ごろからアンゴラで子供や学生が集団で失神する疾患が流行しました。

集団失神は首都のルアンダを中心に複数の地域で発生し、主に女子学生がめまい、息切れ、嘔吐、頭痛、眼の刺激、呼吸困難などを訴えた後に失神するというものです。

この事件は集団パニックの他、刺激性化学物質の関与の可能性もあり、アンゴラ政府やWHOなどが調査を行いました。
なお、事件は日本の厚生労働省の検疫所のサイトにも詳細が記載されています。 アンゴラの学校で発生した疾患について
 

 







ツイッターで更新情報や、ピックアップコンテンツを紹介しています。

    




 
 
▲先頭へ▲
トップ >> 化学・自然・技術 >>日本と世界の集団パニック・集団ヒステリー事件の一覧