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噴火予知・噴火の前兆・噴火の前ぶれの種類の一覧


 
 

噴火予知・噴火の前兆・噴火の前ぶれの種類の一覧の概要

噴火の予知とは様々な統計や前兆から予め噴火を予測することで、地震の予知よりも予測が行いやすく、 現在では多くの火山で予測を行うことができています。

日本では気象庁・大学・専門家・国土交通省・内閣などから火山噴火予知連絡会が組織され、火山噴火予知計画に基づいて噴火の予知を行っており、 火山の観測にはGPSや火山の隆起の観測の他、活動が活発な火山には観測所を設けています。

実際に噴火の予測がされた場合には注意喚起の「臨時火山情報」や、噴火の危機の際の「緊急火山情報」、「噴火警戒レベル」が発表され、入山規制や近隣住民などの非難が行われます。

なお、実際に噴火の予測が行われ警報の発令や住民が避難したものには、2000年3月31日の有珠山の噴火(3月29日に緊急火山情報)、 1990年のピナツボ火山の噴火、2011年のプジェウエ=コルドン・カウジェ火山群の噴火、2007年のケルート火山の噴火、 2010年のムラピ山の噴火、2004年のセント・ヘレンズ山の噴火、2014年のマヨン山の噴火等があります。
 
 
 
 
 
 
 
噴火予知・噴火の前兆・噴火の前ぶれの種類の一覧
名称 説明
火山性地震 火山性地震とは、地下のマグマの移動により発生する地震で、「火山の近くで発生する、震源が深さ10km以浅の地震」と定義されています。
通常の火山性地震は余震や前震が無く、地震の規模も震度1いかの無感地震となることが殆どです。

マグマの移動が火山の噴火に繋がる場合もあるため、火山に地震計を設置し火山の噴火予知にも利用されています。

また、火山性地震には以下の種類が有ります。
  • A型地震
    地下10km以浅の中で比較的深いところで発生し、P波(第一波)とS波(第二波)の区別がしやすく、振動の周期が短い特徴があります。
  • B型地震
    地下1kmより浅い場所で発生し、P波(第一波)とS波(第二波)の区別がつきにくく、振動の周期が長い特徴があります。
  • 爆発地震
    D型地震、噴火地震とも呼ばれ、震動の周期がほぼ一定という特徴があります。
  • T型地震
    N型地震とも呼ばれ、はじめは周期が短く徐々に長くなり、その後周期が一定して長時間継続します。主に安山岩の火山で発生することが多くなっています。
  • 深部低周波地震
    比較的深い場所を震源とし、地震の波形は低い周波数の波形となります。


火山性地震の後噴火した火山には、1914年1月12日の桜島、2000年8月10日の三宅島が有ります。
火山性微動 火山性微動は火山性地震の一つで、火山性脈動とも呼ばれています。

火山性微動には以下の種類が有ります。
  • 火山性連続微動
    比較的長期間続くもので活動的な火山では常に発生しています。地震の振幅は通常小さいですが、火山活動が活発化すると振幅は大きくなったり逆に止まったりします。
  • 孤立型微動
    突発して発生する短い微動で、地震の振幅はやや小さく、阿蘇山特有の微動となっています。
  • 孤立微動
    やや長時間続く微動で、地震の振幅は大きいことが殆どです。
火山の隆起 噴火の直前になると地下から押し上げられたマグマやガスや地下水などで、火山の火口付近が隆起することがあります。
火山の隆起は噴火の余地にも利用され、噴火の危険がある火山にはGPSやレーダーなどで監視が行われています。

火山の隆起後に噴火が発生した火山には、インドネシアのシナブン山、同じくインドネシアのクリンチ山、インドネシアジャワ州のスラメット山等があります。
地表のふくらみ 火山の隆起と同様に、噴火の直前になると地下から押し上げられたマグマやガスや地下水などで、山自体の地表が膨らむことがあります。

地表のふくらみは噴火の余地にも利用され、噴火の危険がある火山にはGPSやレーダーなどで監視が行われています。
火山の沈降 火山の沈降は、地下のマグマが他の場所に移動した場合などに発生し、今までの火口とは別の場所から噴火する可能性があるため、 火山の噴火の予知の目安にもなります。

なお、マグニチュード9.0を記録した東北地方太平洋沖地震や、マグニチュード8.8を記録したチリの大地震でも マグマの移動により複数の火山(日本では秋田駒ヶ岳、栗駒山、蔵王山、吾妻山、那須岳)の沈降が観測されています。





地下の電気抵抗の変化 火山のマグマや高温の火山性ガスが上昇すると、地下の岩石の電気抵抗が変化することがあります。
主に電気抵抗は急減することが多く、伊豆大島の三原山では1986年の噴火前に5割近く減った観測結果も残っています。
地磁気の変化 地下の電気抵抗の変化と同様に、火山のマグマや高温の火山性ガスが上昇すると地磁気が急激に減少する事が有ります。
ガスの噴出 火山性ガスとは火山から噴出される気体を指し、「火山ガス」と呼ばれることが有ります。
火山には常に火山ガスを噴出している火山も多く噴火の際には量が増えたり爆発てきに発生する場合があります。

毒性を持つガスも有り多量に吸った人間や動物が死亡する事も有ります。
なお、火山性ガスは空気よりも重いものが殆どで、ガスが発生した場合には窪地や谷間は避け周囲より高い場所へ避難すること が効果的です。

主な火山ガスの種類には以下が有ります。
  • 二酸化炭素
  • 二酸化硫黄
  • 亜硫酸ガス
  • 水素
  • 一酸化炭素
  • 硫化水素
  • 塩化水素
  • フッ化水素
  • ヘリウム
火山性ガスの化学組成の変化 火山の活動が活発になると通常の火山ガスの化学組成が変化したり、濃度が濃くなったりすることがあります。

2014年9月27日に発生した御嶽山の噴火時に、通常ならば硫黄臭(低濃度の硫化水素)が漂っている山頂付近が、 「その日は臭いがしなかった」という発言があることから、普段よりも高濃度の硫化水素 (高濃度の硫化水素は嗅覚を侵し臭気が感じにくくなる)が発生していた可能性があるとされています。
火山湖(カルデラ湖)の水質変化 火山の山頂付近にある火山湖(カルデラ湖)は噴火直前に水が濁ったり、 溶け込んでいる火山性の化学物質の成分が変化することがあります。
火山湖(カルデラ湖)の水量変化 火山の山頂付近にある火山湖(カルデラ湖)は噴火直前に水位の変動が見られることがあります。
地下水や温泉の温度変化 火山から湧き出る地下水や温泉は噴火の前にマグマの上昇などにより、温度が変化することがあります。
巨大地震 巨大な地震が発生すると地下のマグマやプレートに大きな変動が発生し、その結果周囲の火山が噴火する事が有ります。
なお、巨大地震後の噴火は直ぐに繋がるわけではなく、数ヶ月から数年後の事も有ります。

巨大地震後に噴火した火山には以下が有ります。
  • 1707年10月28日の宝永地震後の富士山の噴火(1707年12月16日)。
  • 1990年7月16日のバギオ大地震後のピナツボ火山の噴火(1991年4月から)。
  • 1960年5月22日のチリ地震後のプジェウエ=コルドン・カウジェ火山群の噴火(38時間後から)。
  • 1960年5月22日のチリ地震後のカルブコ火山(1960年12月ごろから)。
  • 2010年2月27日のチリ地震後のプジェウエ=コルドン・カウジェ火山群の噴火(2011年6月から)。
  • 1964年3月28日のアラスカ湾地震後のトライデンナ火山の噴火(1964年5月頃)
  • 1964年3月28日のアラスカ湾地震後のリダウト火山の噴火(1966年)。
  • 2004年12月26日のスマトラ沖地震後のタラン火山の噴火(2005年4月12日)。
  • 2004年12月26日のスマトラ沖地震後のムラピ火山の噴火(2006年5月から)。
  • 2004年12月26日スマトラ沖地震後のケルート火山の噴火(2007年10月16日)。
 

 







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