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日本と世界のトンネルの崩落・陥没・落盤事故の一覧
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2016年12月6日 岐阜県高山市の宮峠トンネル工事現場の落盤事故を追加
日本と世界のトンネルの崩落・陥没・落盤事故の一覧の概要
トンネルとは、山岳・地下・河川・海底などを潜る構造物で、
「計画された位置に所定の断面寸法をもって設けられた地下構造物で、その施工法は問わないが、仕上がり断面積が2m^2以上のものとする」と定義されています。
トンネルの事故には岩盤の崩落、コンクリート片の落下、火災による構造物の破損および落下、地震による破損、工事中における陥没などがあります。
トンネルの事故には岩盤の崩落、コンクリート片の落下、火災による構造物の破損および落下、地震による破損、工事中における陥没などがあります。
名称 | 説明 |
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道路のトンネルの崩落事故 | |
豊浜トンネル |
豊浜トンネルは国道299号線の北海道後志管内の余市町と古平町を結ぶトンネルで、1996年2月10日午前8時10分頃に崩落しました。 この崩落事故は、古平町側の出口付近に高さ70m、幅50m、重さ約27000トンもの巨大な岩盤が崩落し、 路線バス1台と乗用車1台が巻き込まれ、バスの乗客18名と運転手1名、乗用車の運転手1名の計20名が亡くなりました。 事故発生後には事故に巻き込まれた人を救出するため、2月11日から2月14日にかけて4回の発破作業を行い、崩落した巨大な岩盤を崩しました。 事故の原因は地下水が冬季に凍りつき岩盤の亀裂が入ったものとされ、 事故後には豊浜トンネルと途中で分岐させセタカムイトンネルへ合流し、事故が発生した危険な地帯を迂回するルートに変更されました。 |
第2白糸トンネル |
第2白糸トンネルは国道299号線の北海道島牧郡島牧村持田にあるトンネルで、
平成9年8月25日と28日に崩落事故を起こしました。 この崩落事故では犠牲者は被害に遭った車両などは有りませんでしたが、 2回の崩落事故では豊浜トンネルの5倍もの量の岩盤が崩れたとされています。 この崩落事故後には近くに有った第1白糸トンネルと共に廃止され、新たに「白糸トンネル」が掘削され 国道のルートも変更となりました。 なお、第2白糸トンネルは平成5年(1993年)7月12日にも北海道南西沖地震の影響で崩落した事があります。 |
笹子トンネル |
山梨県大月市と山梨県甲州市の間にある中央自動車道のトンネルで、
全長は下り車線が4,717m、上り車線が4,784mとなっています。 笹子トンネルは、2012年12月2日午前8時頃に上り線のトンネル出口から約1700mの地点で、 トンネルの天井部分のコンクリー板が約110mにわたって崩落しました。 この崩落で3台の自動車が下敷きになり、死者9名、負傷者2名を出す事故となりました。 |
国道371号線の紀見トンネル |
2013年1月3日に大阪府河内長野市と和歌山県橋本市とを結ぶ国道371号線の紀見トンネルで、側壁が1メートルにわたって剥がれ落ちました。 なお、紀見トンネルは中央自動車道の笹子トンネルと似た構造の天井をしていた為、2012年12月5日から11日にかけて緊急点検が行われていました。 |
俵山トンネル | 熊本県阿蘇郡西原村と南阿蘇村にまたがる俵山に位置する俵山トンネルは、 2016年4月16日午前1時25分に発生した大地震(熊本地震)により崩落し通行止めとなりました。 |
新幹線のトンネルの崩落事故 | |
山陽新幹線の福岡トンネル |
福岡トンネルコンクリート塊落下事故とも呼ばれている崩落事件です。 山陽新幹線の博多駅と小倉駅間にある福岡トンネルで、1999年6月27日にサイズ2m×50cm×50cmコンクリート塊が落下し、 走行中のひかり351号に直撃しました。 人的な被害は発生しなかったものの、崩落したコンクリートが直撃したひかり351号の9号車・10号車・11号車が破損し、 架線も切断されました。 |
山陽新幹線の北九州トンネル | 1999年10月9日に山陽新幹線の博多駅と小倉駅間にある北九州トンネルで、 トンネル側面のコンクリート約226kgが崩落しているのが始発前の点検で発見されました。 |
長野新幹線の一ノ瀬トンネル |
1999年10月8日に長野新幹線の安中榛名駅から軽井沢駅間にある一ノ瀬トンネルのトンネル継ぎ目部分で、
約200グラムのコンクリートが落下しているのが発見されました。 また、コンクリート片落下事故に伴う調査で、一ノ瀬トンネル内の複数の継ぎ目部分でコンクリートがかけている箇所が発見されました。 |
東北新幹線の牛鍵トンネル |
2005年5月31日に青森県十和田市大沢田牛鍵地区で建設中だった牛鍵トンネルが、60mに渡って崩落しました。 トンネルは全長約2070mで、崩落地点は青森側から約1400mの地点。 幸い作業員などには人的被害は起きませんでしたが、トンネル上にあった農地が陥没しました。 |
東北新幹線の第2有壁トンネル | 2013年1月18日に東北新幹線のくりこま高原と一ノ関間にある第2有壁トンネルで、 側壁と地面の境目部分のモルタル片4個(計1.4kg)が剥がれ落ちているのが定期点検で発見されました。 |
上越新幹線の大清水トンネル | 2013年1月18日に上越新幹線の群馬県と新潟県の境にある大清水トンネルで、 側面のモルタル片11個(計24.7kg)が剥がれ落ちているのが運行終了後の点検で発見されました。 |
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上越新幹線の魚沼トンネル | 2004年10月23日に発生した新潟県中越地震で、 上越新幹線の魚沼トンネルではコンクリート壁の崩落や亀裂が入りました。 |
上越新幹線の堀の内トンネル | 2004年10月23日に発生した新潟県中越地震で、 上越新幹線の堀の内トンネルではコンクリート片の落下が発生しました。 |
上越新幹線の妙見トンネル | 2004年10月23日に発生した新潟県中越地震で、 上越新幹線の妙見トンネルではコンクリート片の落下や路面に亀裂などが生じました。 |
上越新幹線の滝谷トンネル | 2004年10月23日に発生した新潟県中越地震で、 上越新幹線の滝谷トンネルではコンクリート片の落下が発生しました。 |
九州新幹線の薩摩田上トンネル | 九州新幹線鹿児島ルートの新八代から西鹿児島間の薩摩田上トンネルで、 建設中の2000年4月10日に土砂が崩落し作業員が2名負傷しました。 |
道路のトンネルの陥没事故 | |
圏央道の笠森トンネル |
平成22年10月19日(火)18時30分頃に、千葉県市原市水沢地区で建設中の圏央道笠森トンネルの上部地表が陥没しました。 陥没事故はトンネル工事中にトンネル内で大漁の湧水が出水し、 それに伴い土砂も流出し地上の林地(直径5m、深さ5m)と耕作地(直径7m、深さ5m)の2箇所が陥没しました。 |
圏央道の山口トンネル |
平成22年12月28日(火)8時30分頃に、千葉県木更津市真里谷地区で建設中の圏央道山口トンネルの上部地表が陥没しました。 陥没事故はトンネル工事中にトンネル上部の土砂が崩落し、それに伴い陥没したものとされています。 |
首都高速・中央環状新宿線のトンネル工事 |
2012年9月22日午前8時30分ごろ、東京都の山手通り(都道317号環状六号線)に近い道路で、
幅3m、長さ5m、深さ5mの陥没が発生しました。 陥没現場付近の地下では首都高速中央環状品川線のトンネル工事中だったことより、 このトンネルの工事に伴う陥没とされています。 |
北山トンネル | 岩手県盛岡市を走る国道455号のバイパス道路「北山バイパス」の北山トンネルでは、工事中に地表の地面が陥没することが度々発生しました。 |
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鉄道のトンネルの陥没事故 | |
福岡市営地下鉄工事現場での陥没事故 |
2016年11月8日に福岡県福岡市のJR博多駅前の道路が、縦横約30メートルに渡って陥没し、周囲のビルなどに避難勧告が出されました。 この陥没事故は福岡市営地下鉄の延伸工事現場で、午前5時ごろにトンネル天井部分から水漏れが発生し、その後5時15分頃に大きく陥没しました。 陥没の影響により、下水道管、電気設備、ガス管などに影響が出て、現場近くでは停電やガスの供給が止まり、停電の際に階段で足を踏み外した70代の女性が怪我をしています。 |
東北新幹線の御徒町トンネル | 平成2年1月22日に東北新幹線の御徒町トンネル工事中に、トンネル工事で使用していた圧縮空気が地上へ大漁に噴出し、 上部を通っていた都道453号(春日通り)が陥没し通行人や車両が巻き込まれ17名が負傷しました。 |
近鉄けいはんな線の生駒トンネル | 近鉄けいはんな線の生駒トンネルは、工事中の1984年(昭和59年)3月28日に湧水による影響で、トンネル上部の地表が陥没する事故が発生しました。 |
北陸新幹線飯山トンネル |
北陸新幹線の長野県飯山市から新潟県上越市にかけて建設された全長22.225kmのトンネルで、
工事中の2003年9月11日午前3時5分頃にトンネル内に土砂が流出し、その影響でトンネル上部の山林が陥没しました。 陥没の規模は直径約70mで、陥没事故により作業員3名が重軽傷を負いました。 |
上越新幹線の榛名トンネル | 1978年(昭和53年)7月20日に当時建設中であった榛名トンネル上部の、群馬県榛東村山子田地区の県道と田畑が陥没しました。 |
湖北トンネル | 国道142号線の長野県岡谷市と下諏訪町を結ぶ湖北トンネルでは、 工事中の1999年2月14日に出水とそれに伴う土砂流出によりトンネル上部の地上が陥没しました。 |
りんかい線天王洲アイル付近 | 1999(平成11)年9月29日に当時工事中であったりんかい線天王洲アイル付近で、 地下トンネル内で湧水の出水が発生し、それに伴い地上部分が陥没しました。 |
東葉高速鉄道 | 千葉県の第三セクター鉄道である東葉高速鉄道のトンネルでは、建設中に手抜き工事による陥没事故が発生しました。 |
地下鉄千代田線 | 1967年9月に地下鉄千代田線の工事の際に、東京都台東区にある不忍池付近で土砂崩れが発生し、 不忍池の底が抜けて3万トンに及ぶ水が工事中のトンネルに流れ込む事故が発生しました。 |
広州市地下鉄6号線 |
2013年1月28日に中国の広東省広東省広州市内の建設中であった広州市地下鉄6号線の文化公園駅の脇で陥没事故が発生しました。 この陥没事故で負傷者は発生しませんでしたが、建物2棟が地下に落下しました。 |
その他のトンネルの落盤事故 | |
奈良線の旧生駒トンネル | 奈良線の旧生駒トンネルでは工事中の1913年(大正2年)1月26日に大規模な落盤事故が発生し、 作業員152人が生き埋めとなり20名が犠牲となりました。 |
玉川トンネル(越前海岸トンネル) |
福井県越前町玉川付近を走る国道305号線の玉川トンネル(越前海岸トンネル)付近で1989年7月16日15時30分頃に大規模な崩落があり、
岩盤がロックシェードを突き破り走行していたバス1台が押しつぶされました。 この事故でバスの乗員乗客15名全員が犠牲となりました。また、事故の様子はバスの後方を走っていた車により撮影されていました。 |
宮峠トンネルの工事現場 |
2016年12月3日未明に、岐阜県高山市一之宮町で建設中の石浦バイパスの宮峠トンネルで落盤事故が発生しました。 この事故は、岩盤の発破作業後に岩を取り除こうとした際に発生し、34歳の男性作業員が崩れてきた岩盤の下敷きとなり亡くなりました。 |
その他のトンネルの陥没事故 | |
JX水島製油所海底トンネル掘削現場 |
2012年2月7日に岡山県倉敷市のJX日鉱日石エネルギーの石油精製工場でシールドトンネル工事を行っていた現場で発生した事故で、
「JX水島製油所海底トンネル掘削現場落盤事故」とも呼ばれています。 この事故ではトンネル落盤により約6000トンの海水が流れ込み、作業を行っていた5名が犠牲となりました。 |
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