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日本と世界のトンネルの火災事故の一覧


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2016年5月1日 新東名高速平島トンネルの車両火災を追加

日本と世界のトンネルの火災事故の一覧の概要

トンネルとは、山岳・地下・河川・海底などを潜る構造物で、 「計画された位置に所定の断面寸法をもって設けられた地下構造物で、その施工法は問わないが、仕上がり断面積が2m^2以上のものとする」と定義されています。

トンネルの火災の原因には、走行していた車や電車などからの出荷や、配電設備からの出荷などがあり、トンネル内で火災が発生すると消化が困難で、 避難経路も限られていることから大規模な災害になる事も多く有ります。
 
 
 
 
 
 
 
日本と世界のトンネルの火災事故の一覧
名称 説明
日本の道路のトンネルの火災事故
日本坂トンネル火災事故 1979年7月11日に静岡県静岡市駿河区と焼津市にまたがる東名高速道路の日本坂トンネルで発生した火災事故で、 乗用車2台とトラック4台が絡む追突事故により火災が発生しました。

この事故では合成樹脂や松脂を積んだトラックが事故により延焼し、死者7名、負傷者2名、被害車両173台を出す 日本の道路トンネル史上最大規模の事故となりました。
事故による火災は65時間近く延焼し、東名高速道路は1週間通行止めとなり、完全復旧には60日間かかりました。
笹子トンネル 2012年12月2日午前8時5分頃に山梨県大月市と甲州市にまたがる中央自動車道の笹子トンネルで発生したトンネル崩落事故により、 下敷きとなった自動車3台が延焼し焼死などにより9名が死亡し、2名が負傷しました。
境トンネル 1988年(昭和63年)7月15日に広島県山県郡安芸太田町と廿日市市にまたがる中国自動車道の境トンネルで、 11台がからむ玉突き事故により火災が発生し死者5名、負傷者5名を出す惨事となりました。
首都高速湾岸線の空港北トンネル 平成12年4月28日に東京都大田区羽田空港2丁目付近の首都高速湾岸線東行き空港北トンネル内で、 車両4台のからむ事故により火災が発生し、死者1名、負傷者3名を出す
多摩川トンネル火災 平成23年9月13日に東京都大田区羽田空港付近の多摩川トンネルでトラックによる火災事故が発生しました。
水越トンネル火災 平成12年3月9日午前10時18分頃、大阪府南河内郡千早赤坂村水分地区の国道309号の水越トンネルでトラックのエンジンから出荷し、 積荷のプラスチック製品が燃えるトンネル火災事故が発生しました。

この事故で延焼したプラスチック製品から発生した有毒ガスにより、消防隊員6名を含む18人が負傷しました。
郷分トンネル 2000年(平成12年)3月4日に広島県福山市の山陽自動車道上り線の郷分トンネルで、 車両25台が絡む玉突き事故が発生しその影響で2台の車両が炎上しました。

このトンネル火災事故で1名が焼死し、16名の負傷者が発生しました。
八本松トンネル 2016年3月17日に広島県東広島市の山陽自動車道下り線の八本松トンネルで、 車両12台が絡む玉突き事故が発生し、その影響で5台の車両が炎上しました。
このトンネル火災事故で2名が死亡し68人が怪我や体調不良で病院に搬送されました。

事故は全長約840メートルの八本松トンネルの600メートル付近で、渋滞で止まっていた自動車の列にトラックが追突し玉突き事故となり、 トラックや軽自動車が炎上したことにより発生しました。
平島トンネル 2016年4月29日の午前10時ごろに、静岡県掛川市の新東名高速道路上り線平島トンネルの中で14台の車が絡む事故が発生しました。
この事故で2台の車が全焼し火事は1時間ほどで消し止められたものの、現場付近の新東名高速道路は6時間あまりに渡って通行止めとなりました。





日本の電車のトンネルの火災事故
石勝線第1ニニウトンネル火災 2011年(平成23年)5月27日21時56分頃に、石勝線占冠駅から新夕張駅間を走行中の特急「スーパーおおぞら14号」が脱線し 第1ニニウトンネル内で停車後に炎上しました。

「スーパーおおぞら14号」には乗客248名が乗車しており、そのうち39名が煙を吸い込むなどして病院に搬送されました。
近鉄奈良線生駒トンネル 1946年(昭和21年)4月16日に大阪府東大阪市と奈良県生駒市にまたがる、近鉄奈良線生駒トンネルで車両火災が発生し、 23名が死亡し75名が負傷する大惨事となりました。

また、1947年(昭和22年)にも再び車両火災が発生し、40名近くが負傷しました。
北陸トンネル火災事故 1972年11月6日に福井県敦賀市の北陸本線敦賀駅から南今庄駅間の北陸トンネルで、列車火災事故が発生しました。

このトンネル火災事故では、午前1時9分頃に北陸トンネル内を走行中の急行「きたぐに」の食堂車から出火し、 死者30名、負傷者714名を出す大惨事となりました。
大清水トンネル火災 群馬県と新潟県の県境にまたがる上越新幹線の大清水トンネルで、建設中の1979年3月20日午後9時40分頃に 掘削機を解体中に火災が発生し死者16名、負傷者15名が出ました。
営団地下鉄日比谷線六本木-神谷町間 1968年(昭和43年)1月27日に営団地下鉄日比谷線の六本木駅から神谷町駅間で、 走行していた東武鉄道2000系回送列車から火災が発生し、車両1両が全焼、もう1両が半焼となり、乗務員と消防士11名が負傷しました。

該当車両は床下からの発煙が有り、六本木駅にて乗客を降ろした後の回送中に火災事故となりました。
営団地下鉄日比谷線広尾駅 1972年(昭和47年)11月27日に営団地下鉄日比谷線の下り電車が広尾駅手前で異常停止し、広尾駅で点検中に出火しました。

この火災事故では乗客を非難させていたことから負傷者は発生しませんでした。
海外のトンネルの火災事故
ユーロトンネル ドーバー海峡トンネル、英仏海峡トンネル

イギリスとフランスを結ぶ鉄道用の海底トンネルであるドーバー海峡トンネルで、 2008年9月11日に列車に積まれていたトラックから出火しトンネル火災となりました。

この火災では14名が負傷し、30時間近くトンネルが封鎖されました。

また、ユーロトンネルは1996年と2006年にも火災が発生しています。
ゴットハート・トンネル火災 ゴットハルドトンネル、ゴットハードトンネルとも呼ばれます。

スイスのティチーノ州アイロロとウーリ州ゲシェネンをまたがるトンネルで、 2001年10月24日にトラック同士の事故から火災が発生し11名が死亡しました。
モンブラントンネル Mont Blanc Tunnel

イタリアのアオスタとフランスのシャモニー間を結ぶモンブラントンネルで、 1999年3月24日に貨物トラックが燃料漏れから爆発炎上し、死者39名、負傷者27名の大惨事となりました。

このトンネル火災事故では、炎上したトラックの荷物が小麦粉とマーガリンであった事から 非常の高温の延焼となり、トンネルのコンクリートや鉄骨が溶解するなどの影響が発生しました。
そのためモンブラントンネルは3年間閉鎖となり大規模な改修工事が行われました。
タウエルン・トンネル tauern tunnel

オーストラリアのタウエルン・トンネルで1999年5月29日に車両60台が絡む事故により火災が発生し、 12名が死亡し50名が負傷しました。
この事故によりタウエルン・トンネルは3ヶ月間閉鎖となりました。
オーストリアケーブルカー火災事故 2000年11月11日にオーストリアのカプルン(Kaprun)にあるケーブルカー「Gletscherbahn 2」のトンネルで発生した火災事故で、 スキー場に向かう日本人10名を含む155人が犠牲となりました。
ノルウェー北部ナルビク近郊のトンネル 2013年1月23日に、ノルウェー北部ナルビク近郊のトンネルで、トラックに搭載されていた27トンのブラウンチーズが炎上しました。

この火災では負傷者は居ませんでしたが、トンネル内の火事によりトンネルが6日以上閉鎖されました。
大邱地下鉄放火事件 2003年2月18日9時53分に大韓民国大邱広域市の大邱広域市地下鉄公社1号線の中央路駅の車両内で、 自殺願望者の男性がガソリンを撒いて放火し火災となりました。

この事件では対向列車も対面ホームに入線したことや、事故の対応の不手際などにより、死者192名、重軽傷者148名を出す大惨事となりました。

なお、死者192名のうち142名は対向列車で発生しました。
蘭臨高速道路七道梁トンネル 2011年4月8日に中国甘粛省の蘭臨高速道路七道梁トンネル内でタンクローリー車が追突事故を起こし爆発・炎上し、 この事故で死者4名を出しました。
 

 







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