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サザエ(栄螺、さざえ)の種類一覧


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サザエ(栄螺、さざえ)の種類一覧の概要

サザエは腹足綱古腹足目サザエ科に属する巻貝で、日本、中国、台湾、朝鮮半島などの比較的海水温が高い地域に生息しています。

体長は10cm以上で、殻に棘が有る種類(有棘型)と無い種類(無棘型)が有り、岸近くから水深30m程度までの岩場に生息しています。

食材としても人気が高く、サザエの壷焼きや、刺身などで食べられています。
 
 
 
 
 
 
 
サザエ(栄螺、さざえ)の種類一覧
名称 説明
サザエ
栄螺
Turbo(Battilus)cornutus
Horned Turban
サザエ科リュウテン属サザエ亜属に分類される巻貝です。
体長は約10cm、草食で岩に生えた海草を食べています。日本では主に千葉県および新潟県以南、中国、朝鮮半島、台湾などに生息しています。なお日本海側は新潟県以北にも生息している箇所があります。
潮だまり(タイドプール)となるような浅い場所から水深30m程度までの場所でみることができます。一般的には深い場所のサザエの方が大型となる傾向が強いようです。
食用とされ、殻に入ったサザエをそのまま焼くつぼ焼きや、刺身などの調理方法が有名です。
山口県の下関漁港、福岡県の藍島漁港、愛媛県の八幡浜漁港、愛媛県の宮窪漁港、愛媛県の佐田岬漁港などで多く水揚げされています。
ナンカイサザエ
南海栄螺
Turbo (Batillus) chinensis
サザエ科リュウテン属サザエ亜属に分類される巻貝です。
体長は約7~8cm。中国大陸の沿岸に生息しています。 日本でも数百万年前から数万年前にかけて生息しており、化石として発見されています。
通常のサザエよりも小さく日本では「姫サザエ」の名称で流通することもあります。
ムカシサザエ
昔栄螺
Turbo (Batillus) priscus
サザエ科リュウテン属サザエ亜属に分類される巻貝です。
サザエとナンカイサザエの祖先とされているサザエで、数千万年~数百万年前に生息していました。現在は化石として発見されています。
殻の棘が余り発達していない、蓋のウネも弱いなどの特徴を持っています。
ニシキサザエ
錦栄螺
Turbo (Callopomella)
サザエ科リュウテン属ニシキサザエ亜属に分類される巻貝です。
体長は約2cm。伊豆諸島から沖縄にかけて生息しています。
潮だまり(タイドプール)となるような浅い場所にも生息しています。
チョウセンサザエ
朝鮮栄螺
Turbo (Marmarostoma) argyrostomus
Turban Shell、Silver-mouth Turban
サザエ科リュウテン属キングチサザエ亜属に分類される巻貝です。
体長は約5~8cm。九州南部~西大西洋の熱帯海域に生息しています。
殻には棘は無く、食用になり沖縄や奄美諸島では通常のサザエと同じようにつぼ焼きなどで食べられています。
キングチサザエ Turbo (Marmarostoma) chrysostomus
サザエ科リュウテン属キングチサザエ亜属に分類される巻貝です。
沖縄~西太平洋熱帯域に生息しています。
貝殻の入り口がオレンジ色や金色に近い色をしているため、キングチサザエと呼ばれています。
マルサザエ Turbo (Marmarostoma) setotus
サザエ科リュウテン属キングチサザエ亜属に分類される巻貝です。
小笠原諸島、沖縄~西太平洋熱帯域に生息しています。
コシダカサザエ Turbo (Marmarostoma) stenogyrus
サザエ科リュウテン属キングチサザエ亜属に分類される巻貝です。
体長は約2~3cm。房総半島以南~西太平洋熱帯域に生息しています。
潮だまり(タイドプール)となるような浅い場所でも見つけることができます。。
ヒダトリサザエ Turbo squamosus
Squamose Turban
サザエ科リュウテン属キングチサザエ亜属に分類される巻貝です。
体長は約5cmで。オーストラリアのオーストラリア、クイーンズランド州、パプアニューギニア等に生息しています。
主に白色の貝殻に黒い縦の縞模様があるのが特徴です。
クリイロサザエ Turbo castanea
Chestnut Turban
サザエ科リュウテン属キングチサザエ亜属に分類される巻貝です。
体長は約3cm。アメリカ東南部からブラジルにかけて生息しています。
貝殻の色が、明るい茶色やオレンジ色をしているのが特徴です。





リュウテンサザエ
龍天栄螺
Turbo petholatus
Tapestry Turban
サザエ科リュウテン属リュウテン亜属に分類される巻貝です。
九州南部~西太平洋熱帯域に生息しています。
サンゴ礁や潮だまり(タイドプール)などの比較的浅い場所で見かけることができます。
殻に棘は無く、独特の模様を持ち、貝殻の見た目も綺麗なサザエです。
タツマキサザエ
龍巻栄螺
Turbo (Turbo) reevei
Reeve's Turban、Tapestry Turban
サザエ科リュウテン属リュウテン亜属に分類される巻貝です。
伊豆諸島、紀伊半島以南~西太平洋熱帯域に生息しています。 殻に棘は無く、潮だまり(タイドプール)などの比較的浅い場所で見かけることができます。
シドニーサザエ Turbo (Ninella) torquatus
サザエ科リュウテン属シドニーサザエ亜属に分類される巻貝です。
体長は約7cm。オーストラリアの西オーストラリア州、ニューサウスウェールズ州、南オーストラリア州に生息しています。
貝殻に棘は無く、細かい波状の溝が無数にあります。
コガタマキミゾサザエ Turbo (Taeniaturbo) cailletii
Filose Turban
サザエ科リュウテン属コガタマキミゾサザエ亜属に分類される巻貝です。
体長は約2~3cm。アメリカのフロリダ州南東部からカリブ海にかけて生息しています。
ツヤサザエ Turbo (Sarmaticus) cidaris
Crown Turban
サザエ科リュウテン属リュウオウスガイ亜属に分類される巻貝です。
体長は約4cm。アンゴラから南アフリカ共和国、インドネシアなどに生息しています。
貝殻には棘が無く、オレンジ色や茶色でツヤのある色をしているのが特徴です。
ナタールサザエ Turbo (Sarmaticus) cidaris natalensis
Natal Turban
サザエ科リュウテン属リュウオウスガイ亜属に分類される巻貝です。
体長は約4cm。南アフリカ共和国のポートアルフレッドからダーバンなどに生息しています。
貝殻に棘は無く、白と茶色の縞模様をしています。<br> 潮だまり(タイドプール)から水深数メートルまでの比較的浅い場所で見かけることができます。
オオコシタカサザエ
ケショウサザエ
Turbo brunneus
ニシキウズ超科 リュウテンサザエ科の巻貝です。
体長は約4cm。中部太平洋からインド洋、西太平洋域、オーストラリアなどに生息しています。
貝殻に棘は無く、白と茶色の縞模様をしています。
ハリサザエ Bolma modesta
ニシキウズ超科 リュウテンサザエ科の巻貝です。
体長は約5cm。本州中部以南に生息しています。
エビ漁など網にかかることがありますが、味がよくないため食用にはされていません。
セイヨウハリサザエ Astraea rugosa
ニシキウズ超科 リュウテンサザエ科の巻貝です。
体長は4~5cm。地中海などに生息しています。
ニチリンサザエ
ヘリオトロープ
Astraea heliotropium
Sunburst Star Turbun
ニシキウズ超科 リュウテンサザエ科の巻貝です。
体長は約10cm。ニュージーランド付近の100m近い深海に生息しています。
ショウジョウハリサザエ Bolma aureola
ニシキウズ超科 リュウテンサザエ科の巻貝です。
体長は約7cm。オーストラリア付近に生息しています。
カミナリサザエ
雷栄螺
Bolma girgyllus
ニシキウズ超科 リュウテンサザエ科の巻貝です。
体長は約5cm。本州中部以南、東シナ海、中国、台湾、フィリピン、オーストラリア等の50~200mほどの深海に生息しています。
オレンジ色の貝殻と貝殻にある独特の棘が特徴です。
ヒラサザエ
ウキシマカタベ
Pomaulax japonicus、Astraea japonica
ニシキウズ超科 リュウテンサザエ科の巻貝です。
体長は約10~15cm。三陸、男鹿半島から紀伊半島、九州北部にかけて生息しています。
大型のヒラサザエは重さ1kgを超えることもあります。
正三角錐型をしているのが特徴です。食べることができますがあまり美味しくは無いようです。
オニサザエ Chicoreus asianus
アクキガイ科アクキガイ亜科の巻貝で、正確にはサザエとは別の種類です。
体長は約10cmで、本州中部以南、朝鮮半島、台湾、中国などに生息しています。
貝殻に複数の突起物があるのが特徴です。
肉食で牡蠣(カキ)などの二枚貝の殻を溶かし貝を食べています。
 

 







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