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日本の横領事件・着服事件の一覧
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2017年10月29日 ご指摘により内容を訂正しました。
日本の横領事件・着服事件の一覧の概要
日本で発生した被害額の大きい「横領事件」と「着服事件」について調べました。
横領とは他人や公共の金品を不法に自分のものとする事で、刑法252条から254条において「横領罪」として規定されており、 「単純横領罪」「業務上横領罪」「遺失物等横領罪」に分類されています。
単純横領罪は他人の金品を横領した場合で懲役5年以下の罰則、業務上横領罪は業務上で占有している他人の金品を横領した場合で 懲役10年以下の罰則、遺失物等横領罪は遺失物や漂流物などの金品を横領した場合で1年以下の懲役または10万円以下の罰金刑となります。
着服とは他人の金品をひそかに盗み取って自分のものにする事で、このページでは「横領」と「着服」は同じ意味として扱っています。
横領とは他人や公共の金品を不法に自分のものとする事で、刑法252条から254条において「横領罪」として規定されており、 「単純横領罪」「業務上横領罪」「遺失物等横領罪」に分類されています。
単純横領罪は他人の金品を横領した場合で懲役5年以下の罰則、業務上横領罪は業務上で占有している他人の金品を横領した場合で 懲役10年以下の罰則、遺失物等横領罪は遺失物や漂流物などの金品を横領した場合で1年以下の懲役または10万円以下の罰金刑となります。
着服とは他人の金品をひそかに盗み取って自分のものにする事で、このページでは「横領」と「着服」は同じ意味として扱っています。
名称 | 説明 |
---|---|
公的機関や組合等の巨額横領・着服事件 | |
年金横領問題 |
年金横領問題とは社会保険事務所の職員・地方社会保険事務局の職員・市町村職員などが年金保険料を
横領した問題の総称です。 年金横領問題は2007年5月に表面化した「年金記録問題」の確認作業の中で明らかになったもので、 発覚しただけで社会保険庁職員による横領が50件で1億4197万円、 市区町村職員による横領が49件で2億77万円となっています。 |
外務省機密費流用事件 |
外務省機密費流用事件とは2001年に発覚した問題で、
外務省要人外国訪問支援室長であった松尾克俊により約9億8800万円もの
官房機密費が横領されていた事件です。 松尾克俊は横領した金で競走馬の購入、ゴルフ会員権の購入、 高級マンションや女性へ浪費などのに使用しており、 事件発覚後に詐欺罪で逮捕され要人外国訪問支援室は廃止となりました。 |
長野県建設業厚生年金基金横領事件 |
長野県建設業厚生年金基金横領事件とは長野県建設業厚生年金基金の掛け金約24億円を
元事務長であった坂本芳信が横領した問題です。 この事件で坂本芳信は資金を送金する際に一部を抜き取るという手口で、 44回にわたり約28億8000万円を抜き取っていました。 坂本芳信は2014年6月25日に行われた裁判で、業務上横領罪と収賄罪の最高刑である 懲役15年と追徴金430万円の判決が言い渡されました。 |
青森県住宅供給公社巨額横領事件 |
青森県住宅供給公社巨額横領事件とは、青森県住宅供給公社の経理担当主幹であった千田郁司が
1993年2月から2001年までに約14億5900万円を横領した事件です。 この事件で千田郁司はチリ人妻であるアニータ・アルバラードに約11億円送金し、 チリにプール付きの豪邸などを建てていましたが、2001年に発覚し千田郁司は裁判で 懲役14年の判決を受けました。 |
茨城県国民健康保険団体連合会巨額横領事件 |
茨城県国民健康保険団体連合会巨額横領事件とは、
茨城県国民健康保険団体連合会の元会計課主任であった森知勇により
約11億円が横領された問題で、森知勇は裁判により懲役14年の判決を受けました。 森知勇は横領した金を親族の借金返済や、競艇での掛け金に利用していました。 |
河内長野市職員生活保護費横領事件 | 河内長野市職員生活保護費横領事件とは、 都市建設部まちづくり推進室主査であった宮本昌浩により 2億6千万円以上もの生活保護費が横領された問題で、 宮本昌浩は平成25年10月21日に逮捕されました。 |
安中市土地開発公社横領事件 | 安中市土地開発公社横領事件とは、安中市土地開発公社の経理担当であった 多胡邦夫が、1987年から1995年にかけて約51億円を横領した問題で、 多胡邦夫は裁判で懲役14年の実刑判決を受けました。 |
山梨県消防協会横領事件 | 山梨県消防協会横領事件とは、山梨県消防協会の会計担当であった若尾佳奈が 約1億4000万円を横領した事件で、若尾佳奈は2013年9月25日に逮捕されました。 |
撚糸工連事件 |
撚糸工連事件とは、日本撚糸工業組合連合会の元経理課長の横領に端を発する
理事長の横領、国家公務員や現職国会議員への贈収賄事件です。 横領については 1985年の日本撚糸工業組合連合会の元経理課長である三谷健一 による約2億7000万円の横領事件、 1986年の撚糸工連理事長である小田清孝が約7億6000万円資金を 撚糸工連の口座から私的に引き落とした業務上横領事件があります。 |
飛鳥会事件 | 財団法人飛鳥会理事長である小西邦彦は、j法人の年間約2億円の収益を7000万円程度と過少に申告し、 数年に渡りその差額約6億円を横領したとして、2006年5月8日に業務上横領で逮捕されました。 |
銀行の巨額横領・着服事件 | |
滋賀銀行9億円横領事件 |
滋賀銀行9億円横領事件とは、滋賀銀行山科支店の行員である奥村彰子が
交際していた男性に貢ぐ為に、約9億円を着服していた事件です。 1973年10月21日に奥村彰子は業務上横領の容疑で逮捕され懲役8年の判決を受け、 交際していた男性の山県元次は1973年10月15日に贓物罪(ぞうぶつざい)で逮捕されました。 |
東京三菱銀行の10億円横領事件 |
東京三菱銀行10億円横領事件とは、東京三菱銀行の港北ニュータウン支店の派遣行員であった
川井田恵子が約9億9千万円を着服した事件です。 この事件で川井田恵子は2005年11月17日に逮捕され、夫の川井田一郎も逮捕されました。 |
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足利銀行の2億円詐欺横領事件 |
足利銀行2億円詐欺横領事件とは、足利銀行栃木支店の貸付担当であった大竹章子が、
架空の預金証書を作り約2億1千万円を横領していた事件です。 横領していた金は交際中の男性に貢いでおり、 昭和50年7月20日に大竹章子は逮捕され懲役3年6ヶ月、交際相手の阿部誠行は詐欺などの容疑で懲役8年の刑に処されました。 |
三和銀行オンライン詐欺事件 |
三和銀行オンライン詐欺事件とは、1981年に三和銀行の行員であった伊藤素子が、
オンライン端末を用いて行った詐欺・横領事件です。 この事件では銀行の開始と共にオンライン端末で約1億8千万円を送金し、 その後直ちに銀行を退出し昼過ぎには1億3000万円余りを現金化してマニラに逃亡して話題となりました。 |
徳島信用金庫の横領事件 | 徳島信用金庫の横領事件では、2007年3月から2012年2月にかけて32歳の男性職員が 顧客の定期預金の払戻金など約4億円を横領し逮捕されました。 |
京都信用金庫の横領事件 | 京都信用金庫の横領事件では、平成14年と平成19年11月から平成22年7月にかけて 38歳の男性職員が合計で2億7383万円あまりを横領しました。 |
郵便局の巨額横領・着服事件 | |
浜松領家郵便局長による横領事件 | 浜松領家郵便局長による横領事件では、当時の郵便局長であった石川泰三が 平成19年7月から平成21年3月にかけて顧客の保険金や定期預金など、 約7億7300万円を着服し逮捕されました。 |
岡山芳賀佐山郵便局長横領事件 | 岡山郵便局長による横領事件では、当時の郵便局長であった桐畑明彦が 1996年からの15年間に約8億3000万円の顧客の定額貯金の解約金などを横領したとされ逮捕されました。 |
弁護士の巨額横領・着服事件 | |
岡山弁護士巨額横領事件 |
岡山弁護士巨額横領事件とは、岡山県の弁護士であった福川律美が
交通死亡事故の損害賠償請求事件を不適切に処理し事件が発覚したもので、
福川律美は2006年から2012年にかけて交通事故・医療過誤・遺産相続等の賠償金
22件の合計約9億円を横領してた問題です。 この事件で福川律美は逮捕され、懲役14年の有罪判決を受けました。 |
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企業の巨額横領・着服事件 | |
三菱食品の横領事件 |
三菱食品は2017年4月21日に子会社の「ファインライフ」の元執行役員の男性が、約11年間に9億8千万円の金額を着服していたと発表しました。 この元役員の男性は2004年6月から2015年3月までの間に、取引の請求書などを偽造して着服していたもので、着服した金が私的に流用していたと見られています。 |
東芝ライテックの横領事件 | 東芝の子会社である東芝ライテックで技術部門の女性社員が、 10年以上に渡って水増し発注や架空発注を行い、 約9億円の金額を着服していました。 |
シバタ横領事件 |
工業用ゴムの卸商社であるシバタで、
元経理課長であった栗田守紀が2009年4月から2010年7月までの間に
約5億3000万円の金額を横領した事件です。 この事件で栗田守紀は横領した金を自宅の改修費や、 キャバクラ嬢への貢ぎへと使っていました。 |
イオン保険サービス着服事件 | イオン保険サービス株式会社で経理課長である39歳の男性社員が、 2008年9月から2011年8月までに38回に渡り合計8億円近い金額を着服していました。 |
いるま野農業協同組合着服事件 |
「いるま野農業協同組合(JAいるま野)」のJAいるま野狭山ケ丘支店
のパートの女性従業員が、顧客の定期預金を勝手に解約し、
合計で2億円ほどの金額を横領していました。 この事件で犯人の女性従業員は2012年6月に業務上横領の疑いで逮捕されました。 |
松坂屋名古屋店の着服事件 |
2012年に松坂屋名古屋店の社本将克が、架空の売上計上し顧客の口座などから約3億7000万円着服し
業務上横領で逮捕されました。 また、架空の取引の対象商品として店内の宝飾品を持ち出し、 リサイクルショップで換金し穴埋めなども行っていました。 |
近鉄ビルサービス着服事件 |
近畿日本鉄道子会社の近鉄ビルサービスの経理課の社員であった逸崎良典が、
2008年4月10日から2009年11月10日にかけて70階に渡り自分の口座に
10億5200万円を振り込み着服をしていました。 この事件で逸崎良典は業務上横領の疑いで逮捕され懲役8年の実刑判決を受けました。 |
シンプレクス不動産投資顧問横領事件 | 経営コンサルタントでエフコンサルティング社の社長である二又正行は、2010年1月に 管理を委託されていた特定目的会社4社の資金約30億円を不正に引き出し横領した疑いで 逮捕れました。 |
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ノリタケカンパニーリミテド横領事件 | ノリタケカンパニーリミテドの子会社の元従業員である 和田順一は、1985年12月から2009年9月にかけて、 合計で3億7300万円を着服していた疑いにより業務上横領容疑で逮捕されました。 |
伊藤忠商事横領事件 |
2012年5月から2014年2月にかけて、ニュージーランドの森林関係の関連会社に出向していた元伊藤忠商事社員の西口元容疑者が
777万ニュージーランドドル(約7億円)を横領していた事件です。 7月6日に西口元容疑者は逮捕され、取調べで「横領した金はFXにつぎ込み、ほとんど残っていない」と供述しています。 |
幻冬舎横領事件 | 出版社である幻冬舎で2009年5月に発生した横領事件で、 経理部の社員であった竹本和博が私的流用を目的に2001年8月から2009年3月にかけて9億1230万円を横領しました。 |
銚子電気鉄道横領事件 |
千葉県銚子市に本社を置く鉄道会社の銚子電気鉄道で、
2003年5月から7月にかけて当時の社長である内山健冶郎が借入金やく1億1000万円を横領した事件です。 この事件で内山健冶郎は業務上横領で逮捕され、懲役3年・執行猶予4年の判決を受けました。 |
テレビ朝日横領事件 | テレビ朝日の元プロデューサーである伊東寛晃は、 製作会社に架空の業務費などを請求させるなどして約1億4千万円を着服し、 2013年11月に解雇されました。 |
敷島製パン健康保険組合横領事件 |
敷島製パン健康保険組合横領事件とは、当時の組合事務長の松林正明が、
1990年12月から2005年5月にかけて健康保険組合の口座から現金約19億円
を不正に引き出した横領事件です。 この事件で、松林正明は愛人など交際女性17人に金を貢いでおり、 裁判で懲役11年罰金3000万円の判決を言い渡されました。 |
三洋電機の横領事件 |
2009年に三洋電機のベトナムにある子会社「三洋DIソリューションズベトナム」の財務担当役員
の西村勢津夫が、会社の口座から約8億円を不正に引き出して横領した事件です。 この事件では犯人の男性は横領した金を現地の愛人関係にある女性に金を貢いだほか、カジノでの 資金に利用したとされています。 犯人の西村勢津夫は2012年に現地の裁判所にて禁錮20年の有罪判決を受けました。 |
大王製紙横領事件 |
大王製紙横領事件とは、製紙会社大王製紙の創業家の会長である井川意高が、
2010年4月から2011年9月にかけて合計で100億円以上の金を不正に引き出して利用した問題です。 この事件で井川意高は特別背任罪で逮捕され、懲役4年の実刑判決を受けました。 なお、この事件での100億円近い金は井川意高はマカオやシンガポールでカジノに使用したとされています。 |
ネッツエスアイ東洋横領事件 |
NECのグループ会社である「ネッツエスアイ東洋」の元経理部財務マネジャーであった谷川幸央容疑者は、
ネッツエスアイ東洋から約2億7千万円を着服したとして2014年10月22日に逮捕されました。 谷川幸央容疑者は競馬資金などのため、2008年3月から2013年11月までに計18億円余りを着服した疑いがあり告訴されていました。 |
北越紀州製紙子会社横領事件 |
北越紀州製紙の子会社である北越トレイディングの元総務部長である羽染政次容疑者は、
2013年の2月から3月にかけて不正に作成をした小切手を使用し、
複数回にわたり会社の銀行口座から約6600万円を横領したとされ2016年6月1日に逮捕されました。 羽染容疑者は2000年4月から2015年4月までの間に合計約24億7600万円を横領し、 女性との交際費や競馬などのギャンブルや株などの投資に使ったと見られ操作が行われています。 |
その他の巨額横領・着服事件 | |
矢沢永吉横領事件 |
日本のロックミュージシャンである矢沢永吉は、
1986年に事務所の元側近によりオーストラリアの土地取引をめぐり
34億円の金額を横領されました。 この事件は当時のオーストラリアで2番目に被害額の大きい犯罪となっており、 矢沢永吉はこの事件で発生した借金を15~16年かけて返済しました。 |
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