貴金属の種類一覧

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貴金属の種類一覧の概要

貴金属とは、金、銀、白金、パラジウム、ロジウム、イリジウム、ルテニウム、オスミウムの8種類の元素を指す言葉です。

貴金属に分類される元素はどれも産出量が少なく希少で、酸やアルカリに対して侵されにくく耐腐食性が高い、融点が高いなどの特徴があります。

また、金、銀、白金、パラジウムは光沢などもあることから、ジュエリーや装飾品としても利用されています。

貴金属の種類一覧
名称	説明
金	Gold。原子番号79。元素記号Au。金色の美しい光沢があるため古くから貴金属として、装飾品や宝飾品などに利用されてきました。現在の金は、貨幣、装飾品、電子部品、電子回路、歯の治療用、触媒などに利用されています。やわらかく、延性と展性があり、1gを数平方メートルに伸ばすことができます。また、可鍛性、比重があるなどの特徴があります。金は自然金として単体で産出されるほか、石英や黄鉄鉱、黄銅鉱、方鉛鉱、閃亜鉛鉱、硫砒鉄鉱、輝安鉱、磁硫鉄鉱などに含まれていることがあります。金の産出国は、南アフリカ共和国、オーストラリア、アメリカ合衆国、中国、ペルー、ロシア、カナダなどがあります。
銀	Silver。原子番号47。原子記号Ag。白や銀色の美しい光沢があるため古くから貴金属として装飾品や宝飾品などに利用されてきました。現在の銀は、貨幣、装飾品、殺菌用、歯の治療用、電子部品などに利用されています。やわらかく、延性と展性があり、1gを数平方メートルに伸ばすことができます。金属では金の次に延性と展性があります。銀は自然銀として単体で産出されるほか、針銀鉱、濃紅銀鉱、淡紅銀鉱、角銀鉱などに含まれていることがあります。銀の産出国は、メキシコ、ペルー、オーストラリアなどがあります。
白金（プラチナ）	Platinum。原子番号78。元素記号Pt。白く美しい光沢があり、科学的に安定しているため貴金属として装飾品や宝飾品などに利用されてきました。白金は、排気ガス浄化用の触媒や、電極、燃料電池の触媒などに利用されています。また、酸に対して非常に強く、王水以外には溶けないという特徴があるため、キログラム原器、メートル原器にも利用されています。白金は自然白金として単体で産出されるほか、砒白金鉱に含まれていることがあります。白金の産出国は、南アフリカ共和国、ロシア、カナダ、ジンバブエ、アメリカ合衆国、コロンビアなどがあります。
パラジウム	Palladium。原子番号46。元素記号Pd。パラジウム自体の体積の935倍もの水素を吸収するため水素吸蔵合金とての利用や、電子部品の材料、自動車の排気ガス浄化用の触媒などに利用されています。パラジウムの産出国はロシア、南アフリカ、カナダ、アメリカ合衆国などがあります。
ロジウム	Rhodium。原子番号45。元素記号はRh。自動車の排気ガス浄化用の触媒、プラチナ（白金）や銀などの装飾用メッキなどに利用されています。ロジウムの産出国は南アフリカ、ロシア、北アメリカなどがあります。
イリジウム	Iridium。原子番号77。元素記号Ir。全元素の中で一番重いとされ、展性と延性に乏しい、耐熱性・耐食性・耐摩耗性に優れているという特徴があります。工業用るつぼ、点火プラグの電極、万年筆のペン先、白金とイリジウムの合金として、キログラム原器、メートル原器などに利用されています。イリジウムの産出国は南アフリカ共和国などがあります。また、隕石や北極の氷の中にも含まれています。
ルテニウム釕	Ruthenium。原子番号44。元素記号はRu。万年筆のペン先、触媒、酸化剤、ハードディスクなどに利用されています。ルテニウムはラウラ石や、白金（プラチナ）の副産物として、南アフリカ共和国などから産出されています。
オスミウム	Osmium。原子番号76。元素記号Os。白金族中では最も酸化され易いという特徴があります。また全元素の中で二番目に重いとされています。主に白金（プラチナ）の副産物として生成されます。