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合金の種類一覧


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合金の種類一覧の概要

合金とは複数の金属元素または、金属元素と非金属元素により作られる金属の総称です。

合金は金属の強度、耐食性、耐熱性、耐磨耗性、伝導率、磁性、熱膨張性、融点、軽さなどの向上を目的に作らています。

また、実在する合金では有りませんが、金属製ロボットやキャラクター玩具には超合金の名称が利用されることもあります。

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合金の種類一覧
名称 説明
42アロイ 42アロイは鉄を主成分として、ニッケルを加えた合金です。

熱膨張率が低く、電子部品の電極などに利用されています。
KS鋼 KS鋼とは鉄を主成分に、コバルト、タングステン、クロム、炭素を含む合金で、永久磁石鋼として利用されました。
アマルガム アマルガムとは水銀と他の金属の合金の総称で、「銀スズアマルガム」「銅アマルガム」等があります。

アマルガムは歯の修復用素材として海外では利用されることがあります。
アルミニウム合金 アルミニウム合金とはアルミニウムを主成分とする合金で、添加する金属には銅、マンガン、ケイ素、マグネシウム、亜鉛、ニッケルなどがあります。

主なアルミニウム合金には「展伸用合金」「鋳造用合金」「ろう材」などがあります。
アルメル アルメルはニッケルと主成分とする合金で、添加金属にはクロムなどがあります。
アルメルは熱電対として利用されています。
インコネル インコネルはニッケルを主成分とした合金で、添加物には鉄、クロム、モリブデン、ニオブなどがあります。

インコネルはスペシャルメタルズ社の商品名で、耐熱性、耐蝕性、耐酸化性、耐クリープ性などの特徴があり、 航空・宇宙開発、原子炉の部品などに利用されています。

インコネルには「インコネル600」、「インコネル625」、「インコネル718」、「インコネルX750」などの種類が有ります。
インバー インバーは鉄を主成分としてニッケルを36%加えた合金です。
ウィディア ウィディアは炭化タングステンに5~15%のコバルトを加えた合金で、超硬合金でもあります。
ウッドメタル ウッドメタルとはビスマス50%、鉛26.7%、スズ13.3%、カドミウム10%をで構成された合金です。

71度で溶ける低融点合金の一種です。
エリンバー エリンバーは鉄52%、ニッケル36%、コバルト12%を含む合金で、温度による弾性率の変化が小さいのが特徴です。
カンタル カンタルは鉄を主成分とした、クロム、アルミニウム、コバルトの合金で、電熱線などに利用されています。
ガリンスタン ガリンスタンはガリウム68.5%、インジウム21.5%、スズ10%の合金で、ドイツのゲーラテルム・メディカル株式会社の登録商標となっています。
クニフェ クニフェは銅60%、ニッケル20%、鉄20%からなる合金で、電球や真空管のリード線などに利用されています。
クルップ鋼 クルップ鋼はニッケルとクロムによる合金で、さらに表面を浸炭焼き入れして強度を持たせています。

クルップ鋼は戦車や装甲車の装甲用として利用されています。
クロムモリブデン鋼 クロムモリブデン鋼は鉄を主成分にクロムとモリブデンを添加した合金で、クロモリとも呼ばれています。

クロムモリブデン鋼は、溶接が容易で強度も強いことが特徴です。
クロメル クロメルはクロムとニッケルで構成された合金で、熱電対の原料として利用されています。
ケイ素鋼 ケイ素鋼とは主成分の鉄にケイ素を加えた合金で、安価で有りながらも透磁率が比較的高い特徴から、 変圧器やモーターの材料として利用されています。

ケイ素鋼の種類には「無方向性ケイ素鋼」「方向性ケイ素鋼」「6.5%ケイ素鋼」が有ります。
コバール コバールとは鉄にニッケルとコバルトを含んだ合金で、常温での熱膨張率が低いのが特徴です。
コンスタンタン コンスタンタンは、銅55%、ニッケル45%からなる合金で、精密抵抗や熱電対に利用されています。
サンプラチナ サンプラチナとはニッケル85%、クロム11%、銀3%、その他の金属1%からなる合金です。

耐食性や光沢がある事から、装身具やメガネのフレームに利用されています。
ジュラニッケル ジュラニッケルは、ニッケルを主成分に、アルミニウム、チタンからなる合金です。
ジュラルミン ジュラルミンはアルミニウムを主成分に、マグネシウム、銅などを含んだアルミニウム合金です。

ジュラルミンは軽量で耐破断性という特徴から、第一次・第二次世界大戦中には航空機などの部品に利用されました。

ジュラルミンには「超ジュラルミン」「超々ジュラルミン」などの種類が有ります。
シルミン シルミンはアルミニウムを主成分として、シリコンを4~22%加えたアルミ鋳造用の合金です。
スターリングシルバー スターリングシルバーとは銀を主成分(92.5%)に、強度を上げるために7.5%の銅やアルミなどを加えた合金です。
ステライト ステライトはコバルトを主成分にクロムを約30%、タングステンを4~15%加えた合金で、デロロステライトグループの商標となっています。

ステライトは耐熱性・耐食性・耐摩耗性に優れており、様々な分野で利用されています。

ステライトの派生合金としてタロナイトなどがあります。
ステンレス鋼 ステンレス鋼とはクロムやニッケルを加えた合金で、「ステンレススチール」「不銹鋼」とも呼ばれています。

ステンレス鋼は錆びにくい特徴がある為、野外で使う物、厨房設備、電車の素材などに利用されています。

ステンレス鋼には「マルテンサイト系ステンレス鋼」「フェライト系ステンレス鋼」「オーステナイト系ステンレス鋼」 「オーステナイト・フェライト二相ステンレス鋼」「析出硬化ステンレス鋼」などの種類が有ります。
スピーゲルアイゼン スピーゲルアイゼンは鉄を主成分としてマンガンを約15%と少量の炭素とシリコンを加えた合金です。





センダスト センダストは鉄、ケイ素、アルミニウムを含む合金で、耐摩擦性、飽和磁束密度・透磁率が高い特徴が有ります。
チタン合金 チタン合金はチタンを主成分とした合金で、軽さ・強度・耐食性・耐熱性に優れています。
トムバック トムバックは亜鉛を15%程度含む銅を主成分とした合金の総称で、黄銅や丹銅がトムバックに含まれます。
ナトリウムカリウム合金 ナトリウムカリウム合金はナトリウムをカリウムの合金で、カリウムが主成分の場合はカリウムナトリウム合金と呼ばれます。

ナトリウムカリウム合金は熱伝導率が高い事と常温では液体である特性があります。
ニクロム ニクロムはニッケルとクロムを主成分とした合金で、電気抵抗が高い特徴があり電熱線(ニクロム線)として利用されています。
ノルディック・ゴールド ノルディック・ゴールドは銅を主成分に、アルミニウム、亜鉛、スズを含んだ合金で、EUのユーロ硬貨などに利用されています。
ハステロイ ハステロイはニッケルそ主成分にモリブデンやクロムを加えた合金で、耐食性や耐熱性が高い特徴があります。
ハステロイはアメリカ合衆国のヘインズ社の商標で、ハステロイB-2、ハステロイB-3、ハステロイC-4、 ハステロイC-2000、ハステロイC-22、ハステロイC-276、ハステロイC-30、 ハステロイN、ハステロイW、ハステロイXが有ります。
バビットメタル バビットメタルはすべり軸受用に開発された合金で、焼付けを起しにくく、耐摩耗性・耐疲労性が高い特徴が有ります。

バビットメタルにはスズを主成分としたもの、鉛を主成分としたもの等があります。
はんだ はんだとは鉛とスズを主成分とした合金で、半田、盤陀とも表記されます。
はんだは主に電子回路などで電子部品を接合するのに利用されています。

現在は環境に配慮し鉛を含まない「鉛フリーはんだ」も販売されています。
パーマロイ パーマロイは鉄とニッケルの合金です。

パーマロイの種類にはモリブデンを加えた「スーパーマロイ」、銅やクロムを加えた「ミューメタル」等があります。
パーメンジュール パーメンジュールは鉄とコバルトを1対1の分量で合わせた合金です。
パーメンジュールは電磁石などに利用されています。
ピューター ピューターはスズを主成分としてアンチモンと混ぜ合わせた合金です。

ピューターは食器や工芸品などに利用されています。
フェロマンガン フェロマンガンとはマンガンと鉄の合金で、マンガンを70~80%含み、数パーセントを炭素やケイ素、残りの部分が鉄となります。

フェロマンガンは脱酸剤・脱硫剤として利用されます。
ホワイトゴールド ホワイトゴールドは金を主成分とする合金で、18金ホワイトゴールドと14金ホワイトゴールドが有ります。

ホワイトゴールドの添加金属にはニッケル、銅、亜鉛、パラジウム、銀、銅などがあります。
マグネシウム合金 マグネシウム合金はマグネシウムを主成分とする合金で、添加金属としてアルミニウムや亜鉛があります。
マグネシウム合金は「エレクトロン」「ダウメタル」と呼ばれることが有ります。

軽量で振動や衝撃を吸収しやすい特徴があり、電子用機器やカメラの筐体などに利用されています。
マルエージング鋼 マルエージング鋼は炭素の含有量が0.03%以下の鋼に、ニッケルとコバルトを合わせて30%以上含ませた合金です。

強度・靭性に優れており、熱膨張が少ないなどの特徴があり、航空機・ロケット・ゴルフクラブのヘッドなどに利用されています。
また、ミサイルや遠心分離機の素材としても利用されるため、日本を含んだ各国で輸出規制の対象となっています。
マンガンモリブデン鋼 マンガンモリブデン鋼はマンガンとモリブデンの合金で、引っ張り強度が高く、溶接などの加工も行いやすい特徴があります。

マンガンモリブデン鋼は自転車のフレームなどに利用されています。
ミッシュメタル ミッシュメタルは複数のレア・アース(希土類元素)が含まれた状態の合金です。

レア・アース同士は性質が似ている事から分離が難しく、複数のレア・アースが混合している状態の混合希土を還元・精製した状態の金属を ミッシュメタルと言います。
モネル モネルはニッケルと銅の合金です。
モネル400 モネル400はニッケルと銅の合金です。
モネルK500 モネルK500はニッケルと銅の合金です。
安来鋼 安来鋼(やすきはがね)とは、雲伯(出雲国と伯耆国:現在の島根県と鳥取県)で作られていた鋼の総称で、原材料は砂鉄などから作られています。

現在は日立金属安来工場が「YSSヤスキハガネ」として生産し、切削用刃物や機械の工具用として利用されています。
黄銅(真鍮) 黄銅は銅を主成分に亜鉛を使用した合金で「真鍮」と呼ばれることも有ります。
黄銅は強度と展延性を持っているため、精密機械、給水管、薬莢、仏具、金管楽器、5円玉硬貨に利用されています。

黄銅にはC2600(七三黄銅:銅が約70%、亜鉛が約30%)、C2801(六四黄銅:銅が約60%、亜鉛が約40%)、C3604(快削黄銅)、 C3771(鍛造用黄銅)、C4600台(ネーバル)、CAC201(黄銅鋳物1種)、丹銅の種類が有ります。
活字合金 活字合金とは印刷用活字に使用する合金で、鉛を主成分に、スズ、アンチモンが含まれています。
工具鋼 工具鋼は金属加工用の刃物、切削工具、金型などに利用される金属の総称で、強度と耐磨耗性に優れています。

工具鋼には低合金工具鋼、ダイス鋼、高速度工具鋼(ハイス)などの種類が有ります。
硬鉛 硬鉛(こうえん)とは、鉛を主成分として1%~12%のアンチモンを加えた合金です。

硬鉛は耐食性と硬度に優れた特徴を持ち、管や板の材料、ケーブルの皮膜、鉛蓄電池の電極、砲弾や銃弾の芯に利用されています。
鋼(はがね) 鋼とは鉄を主成分とした合金の総称で、通常は炭素の含有量が0.3%から2%の物をさします。
高張力鋼 高張力鋼とは一般構造用鋼材よりも硬度を上げた鋼材で、ハイテン、高抗張力鋼とも呼ばれています。
高張力鋼の引っ張り強度は通常590MPaから780MPaのものが一般的ですが、引っ張り強度が1GPa近いものもあり超高張力鋼と呼ばれています。

高張力鋼は炭素の分量やチタン・マンガン・シリコンの配分などで作られ、その製法は各社様々となっています。

高張力鋼は自動車用部品などに使われています。
刃物鋼 刃物鋼とは刃物の刃先に利用される工具鋼の総称で、白紙、青紙、黄紙、銀紙、ATS-34、GINBなどの商品があります。
青銅 青銅は銅をベースにスズを加えた合金で、ブロンズとも呼ばれています。

青銅は紀元前3000年頃から利用されており、剣や尾のなどの武器、壷などの容器に利用されていました。
現在では錆びに強い特性を活かし、屋根など建材や10円玉硬貨に利用されています。
赤銅 赤銅は銅に3~5%の金を加えた合金で、日本では工芸品の細工用に利用されています。
丹銅 丹銅とは銅と亜鉛の合金で、黄銅よりも亜鉛が少なくなっています。
丹銅の中でもさらに割合によりレッドブラス、ゴールドブラス、イエローブラスに分類されます。

丹銅は展延性、腐食性、加工性に優れているため、装身具、楽器、建材などに利用されています。
超硬合金 超硬合金とは、硬質の金属炭化物の粉末を焼結して作られる合金で、超硬質合金、超硬とも呼ばれています。

超硬合金に使用される炭化物には炭化タングステン、炭化チタン、炭化タンタル、炭化バナジウム、炭化ジルコニウム、 炭化ニオブ、炭化モリブデン、炭化ハフニウムなどがあります。

超硬合金は硬度が高く、高温時でも硬度が低下しにくいことから、切削工具(超硬工具)や金型に利用されています。
白銅 白銅とは銅をベースとしてニッケルを10%から30%含む合金で、キュプロニッケルとも呼ばれています。

白銅は日本の100円・50円・旧50円硬貨や、海水への耐性が高いため船舶の部品に利用されています。
洋白 洋白とは銅と亜鉛とニッケルから構成される合金で、柔軟性や耐腐食性に優れている特徴があります。
洋銀、ニッケルシルバー、ジャーマンシルバーなどとも呼ばれています。

洋白は硬貨(日本の現在の500円玉)、装身具、フルートなどの楽器に使用されています。
水素貯蔵合金
水素吸蔵合金
水素貯蔵合金とは水素を取り込む性質を持つ金属を合金化し、水素を取り込む目的で作られた合金です。
水素貯蔵合金には以下の種類が有ります。
  • AB2型
    チタン、マンガン、ジルコニウム、ニッケルなどの遷移元素をベースとした合金。
  • AB5型
    希土類元素、ニオブ、ジルコニウム1に対して触媒効果を持つ遷移元素をベースとした合金。
  • Ti-Fe系
    比較的空間の多い金属化合物をベースとした合金。
  • V系
    バナジウムをベースとした合金。
  • Mg合金
    マグネシウムをベースとした合金。
  • Pd系
    パラジウムをベースとした合金。
  • Ca系合金
    カルシウムと遷移元素をベースとした合金。
おもちゃのシリーズ名の合金
超合金 超合金とは株式会社ポピー(現バンダイ)から発売された金属製ロボット玩具のシリーズ名で、実際にはダイキャストなどが使われていました。

その他玩具のシリーズ名として利用されていた合金には、以下の種類が有ります。
  • Z合金ジンクロン:ブルマァク社
  • イデオン合金、マントル合金、タンサー合金等:トミー社
  • ビッガー合金:タケミ社
  • ウルトラ合金:中嶋製作所
  • Zキャラクター合金、Z合金、タカトク合金:タカトクトイス
  • ビクトラー合金:丸越
  • アンドロ合金:ウイルビィ
  • MAX合金:マックスファクトリー
  • ブレイブ合金:シーエムズコーポレーション
 

 







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