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人間の内臓と臓器の種類一覧


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人間の内臓と臓器の種類一覧の概要

内臓とは体内にある臓器の総称で、臓器とも呼ばれています。

臓器は機能ごとに「消化器系」「循環器系」「呼吸器系」「泌尿器系」「生殖器系」「内分泌器系」 「感覚器系」「神経系」「運動器系(骨、関節、靭帯、筋肉)」に分類されています。
 
 
 
 
 
 
 
人間の内臓と臓器の種類一覧
名称 説明
心臓 Heart

血液の循環を行う臓器で、脊椎動物以外にも環形動物・軟体動物・節足動物に似た様な構造の臓器があります。

人間の心臓は右心房、右心室、左心房、左心室の4つの部分に分かれており、大きさは握りこぶし程度で、心拍数(1分間に心臓が心拍する回数)は 通常60回から90回、1回の心拍で送り出される血液は70から80mlと言われています。

血液の循環には肺を通る肺循環と体全体を通る体循環があります。

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stomach

消化器官の一部で、食道と十二指腸の間にある臓器です。

胃は食べた食物を数時間貯蔵し、たんぱく質を分解し消化する働きなどがあります。

胃の形状や大きさは人により個人差があり、「胃下垂」などのように垂れ下がった胃を持つ人も居ます。

関連ページ:胃の病気・胃の疾患の種類一覧
intestines

胃で溶かされた食物の影響や水分を吸収する器官で、大きく小腸と大腸に分かれています。

腸の長さや構造は動物や、摂取している食べ物により構造や長さが大きく異なる場合があります。

関連ページ:腸の病気・腸の疾患の種類一覧
小腸 small intestine

消化器官の一部で、胃と大腸の間にあり食物の消化と吸収を行い、 腸絨毛(小腸内部にあるひだ状の突起で「柔毛」「柔突起」等とも呼ばれています)が存在します。

小腸の長さは約6mあり、太さは3~4cmで、「十二指腸」「空腸」「回腸」に分かれています。
十二指腸 Duodenum

小腸の一部で、胃の下部にある幽門と繋がっていて、長さは約25cmあり指を12本並べた長さと同じであることから「十二指腸」と名づけられました。

十二指腸は上部・下行部・水平部・上行部の4つの部位に分けられ、 働きとしては、膵液と胆汁の分泌による食物の消化吸収、十二指腸腺からのアルカリ性分泌液の分泌による胃酸の中和などを行います。
空腸 jejunum

小腸の一部で、十二指腸と回腸の間にある消化器官です。
空腸と回腸の明確な境目は無く、空腸と回腸を総称して腸間膜小腸と呼ぶこともあります。

空腸は回腸よりもやや太く、腸液を分泌して食物の消化を行います。
回腸 ileum

小腸の一部で、空腸と大腸の間にある消化器官です。

空腸よりもやや狭く、空腸よりも長さがあるのが特徴です。
大腸 large intestine

消化器官の一部で小腸と肛門の間に有り、腸内細菌を用いての食物繊維の発酵、一部の栄養素と水分の吸収を行い、 残った食物を便として形成し排泄までの間一時的に貯留します。

大腸の長さは約1.5mあり、太さは5~6cmで、「盲腸」「結腸」「直腸」の3つに分類することができます。
盲腸 cecum

大腸の一部で、小腸との接合部にある端の部分です。

人間の盲腸は小さいですが、草食動物などの盲腸は微生物によってセルロースを分解するため大きく発達しています。

いわゆる病気の「盲腸(盲腸炎)」は盲腸から出ている突起状の「虫垂」で発生します。





虫垂 appendix, vermiform process
虫垂突起とも呼ばれています。

大腸の一部で、盲腸の端から出ている突起状の部位で、リンパ節を多く含んでいます。
虫垂は善玉菌の備蓄機能を備えており、胃腸の免疫機能の関与していると考えられています。

病気の「盲腸(盲腸炎、虫垂炎)」は、虫垂で細菌が繁殖し感染を起こし、場合によっては虫垂の壊死や、腹膜炎になり死亡する場合もあります。
結腸 colon

大腸の一部で、大腸の盲腸から直腸までの部分で、「上行結腸」「横行結腸」「下行結腸」「S状結腸」に分類されています。
直腸 肛門直前に位置する大腸の一部で、長さは約20cm程度あります。

直腸は排出される便が一時的に溜まる場所でもあり、消化吸収機能は殆ど無い代わりに、対外へ排出するために筋肉や運動組織が発達しています。
腎臓 Kidney

ソラマメの様な形状をした泌尿器系の内臓で、大きさは約12cm×6cmで、重さは150g程度あります。

腎臓の主な機能は、血液から老廃物や不要の水分を濾過し尿として排出、尿素などのタンパク質などの代謝物を排出、 内分泌液の代謝調整などがあります。

腎臓の機能が著しく低下した場合や肝不全になった場合には、尿毒症を阻止するため人工透析を行う必要があります。

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肝臓 Liver

腹部右上にある内臓で、重さは約1000から1500gあり、人の体内では最大の内臓となっています。

肝臓の屋割には、アルコール・糖・資質・タンパク質の代謝や分解、胆汁酸の生成、アンモニアの尿素変換、 アルブミン・ケトン体・グリコーゲンの合成、体温の維持や調整、骨髄に問題があった場合の造血機能など500以上の機能を持っています。

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副腎 adrenal gland
腎上体とも呼ばれています。

副腎は腎臓の隣にあり、数センチ程度の扁平な円形状で、約5g程度の重さがあります。

副腎はステロイドホルモン、アドレナリン、ノルアドレナリンなど多種のホルモンを分泌する役割があります。
胆嚢 Gallbladder

胆嚢は洋ナシの形状をした器官で肝臓と十二指腸に繋がっており、肝臓で分泌される胆汁(脂肪の消化吸収の役割を果たす分泌液)を蓄積・濃縮し、 消化された食物が十二指腸に入ってくると胆汁を分泌します。

また、胆汁の成分が固まって固形化する胆石が溜まるのも胆嚢となっており、25%の人が胆石のなんらかの症状を持っていると言われています。

関連ページ:胆石・胆石症・胆嚢結石の種類一覧
膵臓 pancreas

膵臓は長さ15cm程の楔形の臓器で、膵液の分泌にはホルモンを分泌する内分泌機能と、 消化酵素を含む液体である膵液を十二指腸に分泌する外分泌機能があり、内分泌器の機能と消化器の機能をもっています。
脾臓 Spleen

体の左の上腹部にあり、長さ約12cm、幅7.5cmで、100から200gの重さがあります。

脾臓は、B細胞(Bリンパ球)・Tリンパ球・形質細胞をつくり免疫機能を高めたり、胎生期や骨髄機能抑制時の血液の生成、 古くなった赤血球の破壊、血液の貯蔵などを行っています。

また、マラソンなどで横っ腹が痛くなる原因の一つに脾臓の急激な動作が考えられています。
Lung
肺臓とも呼ばれています。

肺は空気中から酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する呼吸を行っている器官で、呼吸器や循環器に分類されます。
重さは男性が1000g、女性が900gで、表面積は約60平方メートルあります。

肺は左右にあり、右肺は上葉・中葉・下葉の3つに分かれ、左肺はやや小さく上葉・下葉に分かれています。

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膀胱 Urinary bladder

腎臓から送られた尿を一時的にためておく器官で、尿道に繋がっています。

膀胱の容量は通常500mlで、膀胱に約80%の尿がたまると尿意を感じます。

関連ページ:膀胱の病気・膀胱の疾患の種類一覧
精巣 Testicle

睾丸とも呼ばれています。

男性または哺乳類のオスにのみ存在し、陰嚢の内部に位置しています。

精巣は精子を作り出したり、ホルモンの1つであるアンドロゲンを分泌しています。

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陰嚢 Scrotum

布久利、玉袋などとも呼ばれています。

男性または哺乳類のオスにのみ存在し、陰茎と肛門の間にぶら下がるように位置し、精巣を包み込んでいます。

精巣が精子を形成しやすい温度を維持するため、伸展や収縮を行ったり、表面に涙腺が多いなどの特徴があります。
また、思春期以降の精巣は陰毛によって覆われます。
精嚢 Seminal vesicle

男性の前立腺の後部にある5cm程の器官で、精子に運動エネルギーを与えるとされている、果糖を含むアルカリ性の分泌液を精液に送り込んでいます。
前立腺 Prostate

男性の膀胱下部の尿道を取り囲むように存在する生殖器官で、クルミ大の大きさがあります。

前立腺の役割はいまだ解明されていませんが、前立腺液の分泌と、精嚢液と精子を混合させる働きがあるとされています。

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尿道球腺 Bulbourethral gland

カウパー腺、カウパー氏腺とも呼ばれている器官で、豆粒大の大きさで男性の尿道の途中に2つあります。

尿道球腺は弱アルカリ性の尿道球腺液を分泌しますす。
尿道球腺液は、弱酸性である尿道内の中和や、酸に弱い精子の保護、性交時の潤滑剤としての機能があるとされています。
卵巣 Ovary

主な哺乳類の雌が持つ体内生殖非で、卵子もしく卵を作り出す器官です。

卵巣はエストロゲン、プロゲステロンなどのホルモンを分泌するので、内分泌器官でもあります。

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子宮 Uterus

単孔類を除く哺乳類の雌が持つ体内生殖器で、胎児を体内で育てる際に入れ物となる器官です。

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Vagina

女性および動物の雌の生殖器の一部で、生殖器の体の内部と外部を繋ぐ管状の器官です。

哺乳類では子宮から対外へ繋ぐ部分、軟骨魚類・両生類・爬虫類・鳥類・と一部の哺乳類では 総排出腔(直腸・排尿口・生殖口を兼ねている器官)、昆虫、無脊椎動物では卵管に位置します。

膣は、酸性成分に満たされており細菌などが生殖器へ進入するのを防いでるほか、 子宮などの分泌液や月経などによる血液の対外排出、出産時の胎児を母体外へ移動させる役割などがあります。
三焦 伝統中国医学の六腑(大腸・胃・小腸・胆・膀胱・三焦)の一つで、 実態が無い臓器とされていましたが、現在はリンパ管であると考えられています。
 

 







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