言語障害の種類一覧

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言語障害の種類一覧の概要

言語障害とは、言語の理解と表現が困難な状態を指し、「発声機能の障害」と「言語機能の障害」があります。

発声機能の障害には「発声機能の麻痺」「発声機能の運動障害」「構音障害」「吃音症」「痙攣性発声障害」「速話症」「乱雑言語症」「早口言語」などがあります。

言語機能の障害には、「失語症」「高次脳機能障害」「言語発達障害」「知的障害」「自閉症」等があります。

言語障害の種類一覧
名称	説明
構音障害	発音が正しく出来ない症状を構音障害と言います。構音障害には以下の種類があります。構音障害の詳細:構音障害の種類一覧器質性構音障害口、喉、鼻の変形や異常によるための構音障害です。運動性構音障害（運動障害性構音障害）音声器官の運動機能に問題がある場合の構音障害です。脳や神経の損傷時に起こることが多いです。聴覚性構音障害聴覚の障害のため正しい発音が理解できず起こる聴覚障害の二次的な構音障害です。機能性構音障害器質、運動、聴覚、知的などに問題が見られなくても発生する構音障害です。原因は不明であることが多いです。
吃音症	どもり、吃音とも呼ばれています。発語する際に言葉を連続して言ってしまったり、一時的に言葉が発せなくなる疾病です。日本では健康保険が適用される疾病となっています。症状として人前で話す際に吃音になることが多く、人が居ない場所では普通に喋ることが出来るのがほとんどです。所謂「突っかかる」や「噛む」ともまた違う症状です。
痙攣性発声障害	発声時に声門の筋肉が極端に収縮（ジストニア）し、締め付けられた様な声や発音が震えたりする発声障害です。痙攣性発声障害には締め付けられるような声になる「内転型」と、息が漏れているような声になる「外転型」、その2つの症状を併せ持つ「混合型」に分類されます。
速話症	早口言語症、乱雑言語症とも呼ばれています。

失語症	脳が損傷するより、言語機能に影響がでる状態です。失語症には以下の種類があります。失語症の詳細:失語症の種類一覧運動性失語左大脳半球部分の下前頭回後部（ブローカ領野）が損傷することで発生する為、「ブローカ失語」とも呼ばれています。話が少なくなり、話し方もたどたどしくあまり流暢ではなくなります。感覚性失語左大脳半球の上側頭回後部（ヴェルニッケ領野）が損傷することで発生する為、「ヴェルニッケ失語」とも呼ばれています。話し方は流暢ですが内容は乏しく、いい間違いなどが多くなります。また意味不明の単語を発するときもあります。超皮質性運動失語発話の低下と復唱をするのが特徴です。超皮質性感覚失語言葉の意味が理解できない、オウム返しの回数が多くなる、間違った言葉を発するなどの特徴があります。発話は流暢に行うことが出来ます。全失語左大脳半球のシルビウス裂周辺を損傷することにより発生する失語です。「話す」「聞く」「書く」「読む」の機能に障害が起こります。混合型超皮質性失語全失語の状態に似ていますが、意味の理解を伴わない復唱を行うことができます。健忘失語失名詞失語とも呼ばれています。発話は正常ですが、名詞などの言葉を思い出せないなどの症状があります。また物事を説明する際に非常に回りくどい言い方をすることもあります。伝導失語言語の理解は発話はほぼ通常ですが、言葉の音を聞き間違えるなどの症状がある状態です。自分で間違いに気づき補正を行うが、その際に発語する言葉を忘れてしまうことがあります。交叉性失語純粋な右利きのものが右大脳半球を損傷することにより発生する失語です。
高次脳機能障害	脳を損傷することにより発生する様々な症状です。高次脳機能障害により言語に障害が発生することもあります。
言語発達障害	言語発達遅滞などとも呼ばれています。子どもの発達段階で知的な遅れなどが無いにもかかわらず、学習面などに遅れがあることを言います。学習面の遅れには「言語発達障害」「発達性言語遅滞」などの言語に関する遅れも含まれています。
特異的言語発達遅滞	主に子供の発達障害や心理状況、生活環境等が原因では区他の人とのコミュニケーションを取ることは可能であるが、言語の部分のみが特異的に遅れている状態をさします。
表出性言語発達障害